
「適時」の使い方・例文
「適時」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.本日は業務が押していますが、適時、午後の休憩をはさみましょう
2.職員用トイレの清掃は職員が適時行っています
3.適時仕事を終えて解散してください
「適時」を利用する際のポイントは「ちょうど適当な時を指すこと」です。つまり、「その場の状況に合わせて」などの意味は含みません。あくまで「ちょうど良い”時”」を指します。「適時」はよく「適宜」と混同される言葉です。
「適時」と「適宜」の使い分けができるようにしておきましょう。「適宜」の使い方は、例えば「味が薄い場合は、醤油を適宜加えて全体を混ぜてまとめます」は、「必要であればタイミングや量を判断して加える」となります。これが「適時」だと”量などの適当の意味は持たない”ので、「大さじ1杯の醤油を適時加えます」と量を指定しなければなりません。
その1「適宜」
「適宜」は「てきぎ」と読み、「場や状況にぴったりあっていること」という意味を持ちます。「ふさわしい」「よくあてはまる」「かなう」という意味を持つ「適」という漢字と、「その場にあてはまって都合がよい」「ほどよい」という意味を持つ「宜」という漢字から成り立っているので、そこからも意味が推測できますね。「適時」との違いは、「適時」が「ちょうど良い “時”」なのに対し、「適宜」は「”時”以外でも、状況や量などに対してもちょうど良い」ことを指します。混同しないよう、気をつけて利用しましょう。
\次のページで「その2「随時」」を解説!/