

端的に言えば適時の意味は「ちょうど適当な時」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
小説好きで言葉の意味を調べるのが趣味な山田を呼んだ。学生時代は塾講師もしていたぞ。一緒に「適時」の意味や例文、類語などを見ていこう。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。
ライター/ぜーた
小説が好きで、日々日本語について調べたりしている。学生時代には塾講師の経験もありWEBエンジニアとして勤務中。冬はコタツ、夏はクーラーの効いた部屋が大好きなインドア派。この記事が学びになるように精一杯解説する。
「適時」の意味や語源・使い方まとめ

image by iStockphoto
それでは早速「適時」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。難しい言葉ですが、使えるようになるとビジネスシーンでも使用でき、表現の幅が広がる言葉です。
「適時」の意味は?
「適時」には、次のような意味があります。
1.ちょうどよい時。「適時に席を立つ」
出典:goo辞書「適時」
「適時」は「てきじ」と読み、「ちょうど良いタイミング」という意味を持ちます。難しい漢字なので、間違えずに読めるようにしましょう。「適時」は「ちょうど良いタイミング」という意味ですが、「ちょうど良い”時間”」というニュアンスがあります。これは、例えば「水の量は状況を見て適時加えていただきたいです」とすると、「水の量に関する内容」ではなく、「水を加えるタイミング」のことのみを説明していることになるので、注意が必要です。
「時、タイミング」以外の状況などに対しても「ちょうど良い」と表したいような場合には「適宜」という言葉を使うのが適切でしすので、「適時」の語源や例文を見て、「適宜」との違いも学びましょう。
「適時」の語源は?
次に「適時」の語源を確認しておきましょう。「適時」は「適」と「時」の2つの漢字から成り立っています。それぞれの漢字の意味を見ていきましょう。「適」には「ふさわしい」「よくあてはまる」「かなう」という意味があり、「時」には「そのころ」「機会」「おり」という意味があります。そこから「ふさわしい機会」などから「ちょうど良い時」という意味に転じました。
\次のページで「「適時」の使い方・例文」を解説!/