
その2:身体的な怪我に関わる「咎める」
「咎める」は「傷や腫れものに触れて悪化させる」「傷やはれものが悪くなる」という意味も持っています。単純に悪化した場合と、人の手で悪化を促してしまった場合、両方に使えるというわけです。この場合の「傷/腫れ物」は身体的な外傷を指しており、心理的なものは一切指していません。
「咎める」という言葉は4つ意味を持っていますが、直接身体に関わる意味はこの1種類だけになります。また、「咎める」の4つの意味の中ではやや登場頻度が低く忘れられがちであるため、しっかり覚えておきましょう。
その3:人を責める際の「咎める」
「咎める」には「人を責める」という意味もあり、誰かが誰かの過ちやミスを非難する際に使用されます。「咎める」は自分で自分を責めるという意味もありますが、その意味とこの意味はある意味正反対であり、こちらの「咎める」に自己反省のニュアンスは一切ありません。
また、「相手を責める」という意味を持つ言葉は他にもさまざまですが、中でも「咎める」はとても強いニュアンスを持っています。単に責めるという以上に、強い調子で相手を叱責するイメージでとらえてください。「咎める」の持つ4つの意味の中では比較的登場頻度が高く、「咎める」というとまずこの意味を連想する人も少なくないでしょう。
その4:人に詰問される場合の「咎める」
「咎める」は相手に疑問を抱き問いただす際にも使用される言葉です。単に物をたずねるのではなく、相手を怪しんだ上で話をさせようとしているため、とても強いニュアンスになります。
相手の過失を確信しているわけではないため、過ちを責めるという行為ではありません。あくまで怪しいと思っているだけであり、話の内容としては質問になりますが、口調の強さはミスを責めているときとあまり変わらないくらいのイメージでとらえておくと良いでしょう。
「咎める」についてもっと深く知ろう!

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辞書上の意味が頭に入ったら、次はより深く細かいことを知っていきましょう。読み方や使い方など、一つの言葉に対して学ぶべきことはたくさんあります。すべてを一度に覚える必要はありませんが、一度でも知っておくと忘れたとしても後から思い出す可能性はそう低くありません。
「咎める」の読み方って?
「咎める」の読み方は「とがめる」です。「める」は送り仮名であるため、漢字としては「咎」と書いて「とが」と読みます。「とが」は訓読みとなり、音読みは「きゅう」ですが、「とが」と読むケースの方がやや多いです。
「咎める」ってどう使う?
「咎める」は以下のように使用します。
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