端的に言えばしおらしいの意味は「ひかえめで大人しい様子」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
今回は日本文学部卒の現役WEBライター、ヒマワリを呼んです。一緒に「しおらしい」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/ヒマワリ
今回の記事を担当するのは、日本文学科卒で現役ライターのヒマワリ。専攻は近代文学だが、古典からマンガまで幅広く読んでいる。受験生家庭教師の経験を生かして、「しおらしい」についてわかりやすく丁寧に説明していく。
「しおらしい」の意味や語源・使い方まとめ
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「しおらしい」は、女性に対して良く使われるイメージがあるようです。しかし、女性に限って使う言葉ではなく、男性に対して使うことも多々あります。この機会に使い方をしっかりと覚えてくださいね。それでは早速「しおらしい」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。
「しおらしい」の意味は?
まず初めに「しおらしい」の正確な意味を辞書からの引用で確かめてみましょう。「しおらしい」には、次のような意味があります。
1.控えめだ、また、弱気だという印象を与える様子。
出典:新明解国語辞典(三省堂)「しおらしい」
上記のように、「しおらしい」には、控え目だ、弱気だ、と言う意味があります。また、慎み深いさまを表したり、従順だと言う意味合いで使われたりもするでしょう。良く使われる意味は、一つめに、「相手に対して従順な態度で従う」と言う意味。二つめは、女性に対して褒め言葉として用いられる「大人しく控えめで上品な様子」と言う意味です。どちらも良く使われますので、文脈で、意味合いを捉えましょう。
「しおらしい」の語源は?
次に「しおらしい」の語源を確認しておきましょう。
「しおらしい」は古語の「萎る(しをる)」に由来があります。「萎る」を活用し「萎らしい」と変化したものです。「萎る」の意味は、草木などがしおれること、悲しみでしょんぼりすること、濡れてくたっとすること、の三つがあります。この「萎る」の形容詞としての活用ですから「萎らしい」の意味は、もともと「弱弱しい」や「悲しげな態度」でした。そしてその後、時を経て意味が広がり「控え目」や「従順」と言う意味合いも持つようになったようです。
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