
「そつがない」の使い方・例文
「そつがない」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.彼の仕事はいつもそつがない。
2.姉はそつがなく近所づきあいをするから、みんなに好かれている。
3.会長相手にそつなく説明をする彼はさすがだね。
3つの例文を挙げてみました。例文を見てわかるように「そつがない」という言葉は、相手を褒める時に用いる事が多いですよ。例文1のように「そつがない仕事」は「手落ちがない仕事」と言う事ですね。例文2の場合は「手抜かりなく近所づきあいをする」なので、コミュニケーションを取るなどこまめに配慮しているからみんなから好かれているのでしょうね。例文3は「そつなく」となっていますが、「そつがなく」と全く同じ意味です。「そつなくこなすからさすが」というのは、最高評価ですね。

「そつがない」と言われたらすごく褒められている気になっていたが、目上に対しては使うべきではないな。誉め言葉として使うなら「何でもそつなくこなしてさすがですね、見習いたいです。」くらいの言葉を追加しないといけないな。「そつがない」は「人」以外で使う例をあんまり知らないが、ほかにどんな例や言い方があるのだろうか。もっと詳しく「そつがない」について調べていこう。
「抜かりない」
「そつがない」の類義語は、「抜かりない」がふさわしいでしょう。意味は「油断・不注意などが原因の失敗がないさま」です。「そつがない」よりも完璧度が高いのが「抜かりない」ですよ。「抜かる」には「油断して失敗する・時期を失する」の意味があり、否定を表す「ない」が付いて「油断や漏れ、時間の妨げになるような事も含めてミスがないように」といった意味に成りますよ。
似た意味で「如才ない(じょさいない)」という言葉もあります。意味も「手抜かりがない・気が利く」ですが、本来の意味から誤用されて現在の意味に落ち着いたという経緯があり、「疎かにしない」というニュアンスも含まれているのでここでは類義語としての紹介はやめておきましょう。
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