よぉこの記事では「いみじくも」について解説する。

「いみじくも」は馴染みがない言葉のように感じるが、目上の人との対応やビジネスのシーンではよく使われているぞ。意味や使い方を理解するとコミュニケーションの幅が広がること間違いなしです。

元外商で言葉を駆使してきたねことすなを呼んです。一緒に「いみじくも」の意と使い方、語源や例文も見ていきます。

ライター/ねことすな

ホテル・百貨店で多くのお客様と接してきたライター。現在も言葉を最大のコミュニケーションツールとして日々活動しつづけている。元外商の経験から「相手の気持ちを創造する」言い回しが得意。

「いみじくも」の意味・語源は?

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「いみじくも」という言葉、「何となく聞いたことはあるけど意味や語源までは…」という方も多いのではないでしょうか。「いみじくも」は誤用されることがとても多い言葉です。正しい意味や使い方を語源なども一緒に確認していきましょう。

「いみじくも」の意味は「非常に上手く」

「いみじくも」には以下のような意味があります。

・《形容詞「いみじ」の連用形+係助詞「も」から》非常に上手く。適切に。
   (出典 デジタル大辞泉 小学館)

マイナスのイメージを持つ印象がありますが実は相手の行動や言動に対して前向きにとらえたり、褒めたりするときに使われることが多い言葉です。

「いみじくも」の語源は「忌む(いむ)」

「いみじくも」の語源となる言葉は「忌む」(動詞)です。「いみじ」(形容詞)の連用形に「も」(助詞)がついたものですね。

「忌む」を由来とする言葉に「いみじ」(形容詞)があり、「いみじ」は「はなはだしい」という意味を持ちます。善悪どちらにも使われていましたが、現代では善にあたる「非常に上手く」というポジティブな意味だけが残りました。

語源というと難しく感じますが「いみじくも」の場合は「忌む」という善悪の「悪」をもつ言葉が、善悪両方の意味を持つ「いみじ」によって時代の流れとともに「非常に上手く」という善の部分が残ったということになるでしょうか。

\次のページで「「いみじくも」どんなふうに使う?」を解説!/

「いみじくも」どんなふうに使う?

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「いみじくも」だけでは実際どのような場面で使うといいかがわかりにくいですね。言葉は文章で覚えると頭に入り忘れにくくなります。例文を見て一緒に「いみじくも」の理解を深めましょう。

・彼はいみじくも試験に合格した。
(彼は見事に試験に合格した)
・この本は日本の歴史についていみじくも解説している。
(この本は日本の歴史について適切に解説している) 

「いみじくも」を使うことで文を強調すると同時に柔らかさをだすことができますね。

「偶然にも」との混同に注意!

「いみじくも」と混同されやすい言葉に「偶然にも」があります。「偶然にも」に「たまたま」「予期しないこと」という意味があるのは「偶然」という漢字からも想像しやすいですね。

混同されやすい理由として、「いみじくも」「偶然にも」はどちらも「も」で終わり言葉の響きが似ているように聞こえることが挙げられるでしょう。そのため似たような意味を持っていると勘違いされやすいのです。ですが「いみじくも」「偶然にも」はそれぞれに別の意味があります。混同しないように気を付けましょう。

他にもある「いみじくも」の誤用表現されやすい言葉

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他にも「いみじくも」には誤用表現されやすい言葉があります。誤用表現とは間違った意味や用法で使用されることです。どのような言葉があるのでしょうか。読み方にも注意しながら一緒に確認していきましょう。

\次のページで「「奇しくも」:偶然にも」を解説!/

「奇しくも」:偶然にも

「奇しくも」は「くしくも」と読みます。「きしくも」と読んでしまうことが多いので注意しましょう。

奇しくも」には「偶然にも」という意味がありますが、こちらに関しては前章でも取り上げた言葉で「たまたま」「予期しないこと」という意味を持っているというお話をしました。誤用してしまうと間違った意味になり、場合によっては恥ずかしい思いをすることになるかもしれません。誤用表現がないように気をつけましょう。

「畏くも」:恐れ多くも

「畏くも」は「かしこくも」と読みます。こちらも一瞬戸惑ってしまうような読み方ですね。「畏くも」には「恐れ多くも」という意味がありますが、こちらも「いみじくも」とは全く違う意味です。

「奇しくも」「畏くも」どちらも「くも」で終わるので誤用表現されやすいですが、それぞれの意味を理解すると誤用表現の可能性がなくなりますね。読み方もそのまま読むと間違いだったり、躊躇してしまうような読み方になっているので注意が必要です。この機会にあわせて覚えてしまいしょう!

「いみじくも」の類義語・対義語は?

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「いみじくも」の類義語・対義語について考える機会はあまりなさそうですね。ちなみに類義語とは意味が似ている言葉、対義語とは意味が反対になったり対照的になっている言葉のことです。順番に見ていきましょう。

類義語:「見事に」「的確に」

「いみじくも」の類義語に「見事に」「的確に」などがあります。「いみじくも」は「的をしぼり、より強調する」という、対象になるものの範囲を限定しそれをより強調する役割があり、「見事に」「的確に」よりも聞こえは柔らかですがしっかりとしたメッセージを表現できる言葉。

「見事に」「的確に」のほうが幅広い意味を持ちますが、自分より目上の人に「見事に」「的確に」を使うと威圧的な感じを与えてしまうこともあります。例えば

A:課長は見事に私の失敗をフォローした
B:課長はいみじくも私の失敗をフォローした

Aだと、称賛や感謝の意味よりもマイナスなイメージが強くなりますね。一方Bでは伝えたいことは同じですが「いみじくも」を使うと柔らかさが加わり、課長の行動に対して上から目線ではない称賛や感謝の気持ちが伝わりやすくなっています。

「いみじくも」を使うことによって相手や周りの人たちに自分の伝えたいことを正確に知ってもらうことができますね。

対義語:「下手に」「適当に」

実は「いみじくも」の対義語はないとされています。「いみじくも」の類義語が「見事に」「的確に」ですのでその反対の意味を持つ言葉として「下手に」や「適当に」または「不適切に」などが対義語としては近い意味を持つのではないでしょうか。

「いみじくも」の意味を正しく理解してみんなに差をつけよう!

「いみじくも」の意味は「非常に上手く」です。「いみじくも」を」使うと多少ピリッとしたシチュエーションでも柔らかで繊細な雰囲気を伝えることができます。「いみじくも」は日本語特有の美しい響きを持つ言葉、是非積極的に使ってみましょう。

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国語言葉の意味

勘違いしやすい「いみじくも」本当の意味と使い方・語源・誤用しやすい言葉など元外商の筆者がわかりやすく解説!

よぉこの記事では「いみじくも」について解説する。

「いみじくも」は馴染みがない言葉のように感じるが、目上の人との対応やビジネスのシーンではよく使われているぞ。意味や使い方を理解するとコミュニケーションの幅が広がること間違いなしです。

元外商で言葉を駆使してきたねことすなを呼んです。一緒に「いみじくも」の意と使い方、語源や例文も見ていきます。

ライター/ねことすな

ホテル・百貨店で多くのお客様と接してきたライター。現在も言葉を最大のコミュニケーションツールとして日々活動しつづけている。元外商の経験から「相手の気持ちを創造する」言い回しが得意。

「いみじくも」の意味・語源は?

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「いみじくも」という言葉、「何となく聞いたことはあるけど意味や語源までは…」という方も多いのではないでしょうか。「いみじくも」は誤用されることがとても多い言葉です。正しい意味や使い方を語源なども一緒に確認していきましょう。

「いみじくも」の意味は「非常に上手く」

「いみじくも」には以下のような意味があります。

・《形容詞「いみじ」の連用形+係助詞「も」から》非常に上手く。適切に。
   (出典 デジタル大辞泉 小学館)

マイナスのイメージを持つ印象がありますが実は相手の行動や言動に対して前向きにとらえたり、褒めたりするときに使われることが多い言葉です。

「いみじくも」の語源は「忌む(いむ)」

「いみじくも」の語源となる言葉は「忌む」(動詞)です。「いみじ」(形容詞)の連用形に「も」(助詞)がついたものですね。

「忌む」を由来とする言葉に「いみじ」(形容詞)があり、「いみじ」は「はなはだしい」という意味を持ちます。善悪どちらにも使われていましたが、現代では善にあたる「非常に上手く」というポジティブな意味だけが残りました。

語源というと難しく感じますが「いみじくも」の場合は「忌む」という善悪の「悪」をもつ言葉が、善悪両方の意味を持つ「いみじ」によって時代の流れとともに「非常に上手く」という善の部分が残ったということになるでしょうか。

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