国語言葉の意味

「あまつさえ」の意味や使い方は?例文や類語を現役学生ライターがわかりやすく解説!

「あまつさえ」の使い方・例文

「あまつさえ」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.通勤ラッシュで電車が混んでいて自分ひとりも立つことすらままならない状態なのに、あまつさえ子供が気持ち悪いと言い出したので、下車するしかなかった。


2.アクセス情報をきちんと検索しておいたのに画像のイメージと全く違う経路に迷い、あまつさえ温泉宿が予約できていなかったという事態が起きた。


3.人気のライフスタイルマガジンを出版している会社でバイトをしようと思っていたが履歴書の提出が選考期間に間に合わず、あまつさえ応募条件に自分が見合っていないことにも気が付いた。

例文を見ていただければわかるように、「あまつさえ」は悪いことが重なったときに用いる言葉です。

「今日は大好きな友達に久しぶりに会うことができるし、あまつさえ明日は仕事が休みだ」や、「お散歩日和の今日は、あまつさえ桜の開花も見られるようだ」のように、自分にとって良いことやうれしいことが続いて起こることに対して「あまつさえ」を用いることはありません。悪いことが重なって、気分が落ち込んでいるときにその落ち込んでいるニュアンスも含めたうえで「あまつさえ」は用いるということですね。

「あまつさえ」を使うと考えると難しいと感じてしまいますが、「あまつさえ」は何かが加わることを指す表現でした。したがって「そのうえ」「さらに」のように、日常的になじみ深い言葉の用い方と同じように用いる考えると分かりやすいのではないでしょうか。「そのうえ」や「さらに」の意味にプラスで、ネガティブなイメージが付随するということになります。

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「あまつさえ」の語源は、「余り」+助詞の「さへ」であるというのは驚きだな。現在の使い方では何かに何かが加わることを意味するが、もともとは余分なさまや余ることを意味していたというのも、語源を辿らないと知ることができなかったことだ。

「あまつさえ」はなんとなく昔の言葉というイメージがあって難しいと感じてしまいがちだが、「そのうえ」や「さらに」と同じように用いると考えると、わかりやすかったな。

「あまつさえ」の類義語は?違いは?

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「あまつさえ」は悪いことが続いて起こることを表現する言葉でした。

続いて、「あまつさえ」の類義語を見ていきましょう。

「追い打ちをかける」

「あまつさえ」の類義語は、「追い打ちをかける」です。「追い打ちをかける」とは、弱っているときや困っているときなどの大変な状況の時にさらにとどめを刺すかのような仕打ちを受けることを表現する言葉。「ただでさえ風邪で寝込んでいるのに、追い打ちをかけるように暖房が壊れた」や、「ここは震災の被害が著しかった地域で、追い打ちをかけるように昨日、山火事が起こった」などのように用います。

「あまつさえ」は日常的な不運や失敗の時などの比較的規模の小さい事柄を指しますが、「追い打ちをかける」は震災や環境問題など、世界規模の物事も含めて表現する言葉です。したがって「あまつさえ」と「追い打ちをかける」の使い分けは起こった事柄の規模の大きさで判断することがわかりやすいでしょう。

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