

端的に言えば唖然の意味は「驚き呆れてものが言えない様」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
小説好きで言葉の意味を調べるのが趣味な山田を呼んだ。学生時代は塾講師もしていたぞ。一緒に「唖然」の意味や例文、類語などを見ていこう。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。
ライター/ぜーた
小説が好きで、日々日本語について調べたりしている。学生時代には塾講師の経験もありWEBエンジニアとして勤務中。冬はコタツ、夏はクーラーの効いた部屋が大好きなインドア派。この記事が学びになるように精一杯解説する。
「唖然」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「唖然」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。難しい言葉ですが、使えるようになると表現の幅が広がる言葉です。
「唖然」の意味は?
「唖然」には、次のような意味があります。
1.[ト・タル][文][形動タリ]思いがけない出来事に驚きあきれて声も出ないさま。
2.あっけにとられるさま。「意外の出来事に唖然とする」「唖然たる面持ち」
出典:goo辞書「唖然」
「唖然」は「あぜん」と読み、「驚き呆れて、何も言えない様」という意味を持ちます。難しい漢字なので、間違えずに読めるようにしましょう。「唖然」は「驚く」という意味ですが、「驚いて呆れ果てる」というニュアンスがあります。つまり、「唖然」は、ただ「驚く」という意味で使うのではなく「何か物事や人の言動に対して驚き呆れて何と言っていいか分からなくなるような状態」に利用できる言葉です。
「唖然」の語源は?
次に「唖然」の語源を確認しておきましょう。「唖然」は「唖」と「然」の2つの漢字から成り立っています。それぞれの漢字の意味を見ていきましょう。「唖」には「言葉がでない」という意味があり、「然」には「そのまま」という意味と「形容の語をつくる助字・状態を表す語をつくる」という用法があります。
つまり、「唖然」の意味は「言葉が出ない様」となり、その「言葉が出ない」が「唖」という漢字が持つ意味になり、「○○という状態、さま」の部分を表すのが、「然」という漢字の役割です。
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