
その2「どら声」
「どら声(ごえ)」は「太く濁った声」という意味です。この「どら」は、楽器の銅鑼(ドラ)からきています。打ち鳴らされている銅鑼の音をイメージしてみてください。その他にも「調子がはずれた太く濁った声」を意味する胴間声(どうまごえ)、胴張声(どうばりごえ)、胴声(どうごえ)、といった関連語もあります。
「大音声」の対義語は?
次は「大音声」の対義語を見ていきましょう。「遠くまで響き渡る声」と反対の意味合いを持つ言葉を紹介します。
その1「小声」
「小声(こごえ)」は説明するまでもありませんね。「低い調子の声、小さい声」という意味です。「小音(しょうおん)」という言葉にも「小さな声、小さな音」という意味があります。それなら「大音声」の対義語として「小音声」という言葉もありそうなものですが、辞書に記載はないようです。
その2「ささやき」
「ささやき」とは「ささやくこと」もしくは「ささやく声や音」を意味します。「小声でささやく」という言い方も一般的ですね。「ひそひそ話」や「耳うち」も同義の表現です。どれも周囲には聞こえないほど小さい声(音)を意味するので、「大音声」とは反対の意味合いがある言葉だといえるでしょう。
「大音声」の英訳は?

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日本語の「大音声」は英語で表現すると、どのようになるのでしょうか?ここからは日本というフィールドを離れて、文化や習慣の異なる英語圏の視点から「大音声」の英語訳を見ていきましょう。
その1「the top of one’s voice」
「the top of one’s voice」の意味は「その人の最も大きな声」。頭に「at」をつければ「あらん限りの大声で」というフレーズになります。「voice」の部分を「lungs(肺)」に変えた「the top of one’s lungs」も同じ意味です。声の表現に「肺」を使うというのは、日本語にない書き方なので面白いですね。
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