
「薀蓄」との違いは?
「薀蓄」は「うんちく」と読み「蘊蓄」とも書きます。どちらも画数が多く難しい漢字ですね。「含蓄」とは言葉の響きが似ているように感じるので意味が似ていると勘違いされやすいですが、「含蓄」と「薀蓄」は別の意味を持つ言葉です。
では「薀蓄」にはどのような意味があるのでしょうか。一緒に辞書で確認してみましょう。
・蓄えた深い学問や知識
・物を積み、蓄えておくこと
(出典 コトバンク 小学館 デジタル大辞泉「薀蓄」)
「薀蓄」には自分の知識を長々と並べ立てるというようなネガティブな意味で使われることが多いイメージがありますが、実は「蓄えた深い学問や知識」などの意味があります。「含蓄」は「内に含みを持っていること」という意味が主なので「薀蓄」とは異なることがわかりますね。
「薀蓄」を用いた表現として「薀蓄を傾ける」「薀蓄を言う」という言い方も。本来は悪いイメージの言葉ではありません。「薀蓄を傾ける」「薀蓄を言う」には自分の知識や技能を全て出しつくすという意味がありますが、自分で蓄えた知識を他人に長々と話し続ける様子からあまりいい意味では用いられないことが多いようです。
「薀蓄」の意味や慣用句を理解し「含蓄」と混同しないようにここでしっかりと覚えてしまいましょう!

例文があると実際にどのように使うといいのかがわかりやすくなるな。「薀蓄」には「蓄えた深い学問や知識」という意味があることは初めて聞いたぞ。
次は類義語と対義語について説明してくれるようだ。こちらも一緒に見ていこう。
「含蓄」の類義語・対義語は?

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類義語・対義語を知ることで「含蓄」についての知識がさらに深まります。「含蓄」にはどのような類義語・対義語があるのでしょうか。「含蓄」の類義語・対義語とその意味を知り理解の幅を広げましょう。
類義語:「奥深い」「深意」
「含蓄」の類義語として「奥深い」「深意」などがあげられます。「奥深い」はその言葉の通りですね。「奥が深い」とか「意味が深い」という意味があります。「深意」は「真意」と読みは同じですが意味が違うので注意。「深い考え」「深い意味」という意味を持ちます。「表面に現れない深い意味・内容」の意味がある「含蓄」と似ていますね。
「含蓄」の類義語としては他に「暗示」「含意」などがあげられます。こちらも併せて覚えておくといいですね。
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