この記事では「まざまざと」という言葉の意味を解説する。
「まざまざと」とは目の前で見せつける、また見せつけられた様をいうのですが感覚的でいまいち良く理解できない言葉じゃないでしょうか。辞書での意味、使い方・類語などを確認して使いこなせるようになると国語力がレベルアップします。
今回、語学系主婦ライターの小島ヨウを呼んです。一緒に「まざまざと」を説明していく。

ライター/小島 ヨウ

言葉の使い方、漢字の意味に興味を持ち、辞典で調べまくるアナログ主婦ライター。分かりやすく、読みやすい文章を心がけている。

「まざまざと」の意味や使い方

image by iStockphoto

「まざまざと見せつける」「まざまざと感じる」など、「まざまざと」は明らかなことを再確認するように目の前で見る・実感するといった時に使われる表現です。ほかにも意味や使い方があるのでチェックしていきましょう。

「まざまざと」の意味

まず、辞書で意味を調べてみます。

〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)

1.目の前に見るようなさま、まがう方なく明瞭であるさまを表わす語。まさしく。現実に。ありあり。
2.それとはっきりしていること、わかりきっていることを、まことしやかにするさまを表わす語。ぬけぬけ。
3.よくない事や意に反する事がまさしく現実になるさま。どうにもできないうちに、また、何もしないままに事が実現する場合にいう。みすみす。いたずらに。

出典:精選版 日本国語大辞典 「まざーまざ」より

1.まるで目の前にあるかのようにはっきりとしているさま。ありあり。
2.ある事を確かな事実として、身にしみて感じるさま。はっきり。つくづく。
3.まことしやかに。巧みに。うまうまと。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「まざーまざ」より

辞書によって意味が少し違ったので双方引用しました。それにしてもオノマトペのような類語が満載ですね! ピックアップしてのちほど詳しく説明します。

総括しますと、目の前にあるかのようにはっきりとしている様、それを心身で感じること・また見せつけることの意味です。美しい思い出ばかりではなく、「まざまざと」は残念な気持ち・羨望・あきらめや恐怖など、負の感情がその光景に際して現れる時によく使われます。

「まざまざと」の語源

「まざまざと」は「まざまざ」に「と」が付いた副詞で、形容詞は「まざまざしい」。意味は目に見えるよう・いかにも本当のよう・しらじらしいなどで「まさまさしい」とも使われます。これに「正々しい」の漢字を当て正しいことの意、また「歴々しい」で目に見えるような・まことらしいふりから、などの説がありますが、由来ははっきりしていません。よって「まざまざと」はひらがなで使われます。

\次のページで「「まざまざと」の例文・使い方」を解説!/

「まざまざと」の例文・使い方

意味がたくさんあり、抽象的な感じがする「まざまざと」。ニュアンスをより理解するために例文で確認しましょう。

1.旧友に出会い、学生当時の思い出がまざまざと蘇った。
2.私は初戦負けしたが友人は全国大会に出場、実力の差をまざまざと見せつけられた。
3.ゲリラ豪雨であっという間に冠水。自然の猛威をまざまざと感じた。

1.は辞書の一番の意味、目の前で見ているかのようにはっきり脳裏に浮かんだという表現です。2.と3.の例文は辞書の二番の意味、わかりきっていることを実感した時の衝撃を「まざまざと」と表しています。

「まざまざと」の類語は?

image by iStockphoto

それでは辞書に並ぶ類語を確認していきましょう。いずれも主観、自分がどう感じたのかを繊細に表す言葉になります。

ありあり:目の前にあるかのように

「ありあり」も「と」を伴い「ありありと」と使われ、漢字では「有り有り」「在り在り」と書かれます。意味は、はっきりと外にあらわれること、また、現実でないものがまるで目の前にあるかのように心に浮かぶさま。「失望が顔にありありと見えた」「祖母との思い出がありありとまぶたに浮かんだ」と用いられます。

ぬけぬけ:恥ずべきことを平然と行う

「ぬけぬけ」は漢字で「抜け抜け」で、ずうずうしい・おろかな様をいいます。「犯人がぬけぬけと現場に戻ってきた」「不倫をぬけぬけと告白する」と使うと、相手のおろかさ・ずるがしこさに呆れているように感じますね。また、「ぬけぬけ」は大相撲で力士が勝ったり負けたりを一日ごとに繰り返すことです。

\次のページで「つくづく:痛切に感じる」を解説!/

つくづく:痛切に感じる

「つくづく」は漢字で「熟」と書かれ、物事を深く考えること・痛切に感じること・もの寂しいこと。しみじみ・じっくりなどの意味も。「力の差をつくづくと感じた」「自分のあさはかさがつくづく嫌になる」と使われ、完敗・うんざりしている様を表せます。

「まざまざと」の対義語はなんだろう

image by iStockphoto

「まざまざと」ははっきりと見える・感じるといった時に使われるので、反対の意味はよく見えない・あいまいなこと。この意味となる言葉を二つ紹介します。

ぼんやり:ぼやけて見える

「ぼんやり」とは気持ちが集中せず間が抜けていること・ぼやけて見える・はっきりしない・元気がない、など様々な意味があります。「幼少の記憶はぼんやりとしている」「遠くの街がぼんやりと見える」など、不鮮明・不明瞭な時の表現です。

漠然(ばくぜん):ぼんやりとしてはっきりしない

漠然ぼんやりとしてはっきりしない様・広く果てしない様をいいます。「漠」は砂原、砂漠の意味を持つ漢字です。「漠然とした不安を感じる」「漠然たる荒野」と使います。

「まざまざと」を英訳してみよう

image by iStockphoto

「まざまざと」を英語で何というでしょう。明瞭・はっきりとした様を表す一般的な単語は形容詞「clear」、副詞は「clearly」です。ここでは使い方もよく似た「vividly」をご紹介します。

\次のページで「vividly:鮮やかに・生き生きと」を解説!/

vividly:鮮やかに・生き生きと

赤や青の原色など鮮やかな色を指すビビッドカラーとカタカナ日本語でも使われる「vivid」の副詞が「vividly」鮮やかなという意味のほか、ありありと・活発に、などの表現でも使われます。視覚そのものだけでなく思い出や話し方・考えなどにも有効です。

・The movie scene rose vividly in my mind.
(その映画のシーンがまざまざと心に浮かんできた)
・I  remember my school days vividly.
(学生時代をまざまざと覚えている)
・I see vividly that she love you.
(彼女があなたを好きなこと、私は分かり切っていた)

「まざまざと」の類語は畳語がまんさいだった!

この記事では「まざまざと」の意味・使い方・類語などを説明しました。意味は目の前で起こっているように見える感覚・わかっていることを実感する・みせつけられるなどで、マイナスのイメージ・負の感情があること。類語は「ありあり」「みすみす」ほかで、英訳は「vividly」などはっきりと訳される単語であることが分かりました。

「まざまざ」「生き生き」「しみじみ」などは同じ言葉を繰り返し強調の意味を持つ畳語でしょう。「しとしと」「バンバン」などのオノマトペも一種の強調で状態が継続している感覚。こんな表現が出来る日本語って本当におもしろいですね。

" /> 「まざまざと」の類語は「ありあり」「みすみす」「つくづく」?意味や使い方・英訳を語学系主婦ライターがわかりやすく解説 – Study-Z
国語言葉の意味

「まざまざと」の類語は「ありあり」「みすみす」「つくづく」?意味や使い方・英訳を語学系主婦ライターがわかりやすく解説

この記事では「まざまざと」という言葉の意味を解説する。
「まざまざと」とは目の前で見せつける、また見せつけられた様をいうのですが感覚的でいまいち良く理解できない言葉じゃないでしょうか。辞書での意味、使い方・類語などを確認して使いこなせるようになると国語力がレベルアップします。
今回、語学系主婦ライターの小島ヨウを呼んです。一緒に「まざまざと」を説明していく。

ライター/小島 ヨウ

言葉の使い方、漢字の意味に興味を持ち、辞典で調べまくるアナログ主婦ライター。分かりやすく、読みやすい文章を心がけている。

「まざまざと」の意味や使い方

image by iStockphoto

「まざまざと見せつける」「まざまざと感じる」など、「まざまざと」は明らかなことを再確認するように目の前で見る・実感するといった時に使われる表現です。ほかにも意味や使い方があるのでチェックしていきましょう。

「まざまざと」の意味

まず、辞書で意味を調べてみます。

〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)

1.目の前に見るようなさま、まがう方なく明瞭であるさまを表わす語。まさしく。現実に。ありあり。
2.それとはっきりしていること、わかりきっていることを、まことしやかにするさまを表わす語。ぬけぬけ。
3.よくない事や意に反する事がまさしく現実になるさま。どうにもできないうちに、また、何もしないままに事が実現する場合にいう。みすみす。いたずらに。

出典:精選版 日本国語大辞典 「まざーまざ」より

1.まるで目の前にあるかのようにはっきりとしているさま。ありあり。
2.ある事を確かな事実として、身にしみて感じるさま。はっきり。つくづく。
3.まことしやかに。巧みに。うまうまと。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「まざーまざ」より

辞書によって意味が少し違ったので双方引用しました。それにしてもオノマトペのような類語が満載ですね! ピックアップしてのちほど詳しく説明します。

総括しますと、目の前にあるかのようにはっきりとしている様、それを心身で感じること・また見せつけることの意味です。美しい思い出ばかりではなく、「まざまざと」は残念な気持ち・羨望・あきらめや恐怖など、負の感情がその光景に際して現れる時によく使われます。

「まざまざと」の語源

「まざまざと」は「まざまざ」に「と」が付いた副詞で、形容詞は「まざまざしい」。意味は目に見えるよう・いかにも本当のよう・しらじらしいなどで「まさまさしい」とも使われます。これに「正々しい」の漢字を当て正しいことの意、また「歴々しい」で目に見えるような・まことらしいふりから、などの説がありますが、由来ははっきりしていません。よって「まざまざと」はひらがなで使われます。

\次のページで「「まざまざと」の例文・使い方」を解説!/

次のページを読む
1 2 3 4
Share: