「ほとほと」の使い方・例文
「ほとほと」の使い方について例文を挙げて解説していきます。この言葉は、たとえば以下のように用いられますよ。
1.タバコのポイ捨てはするし、ほとんどゴミ出しはしないし、あんな自分勝手でマナー違反の男、ほとほと愛想が尽きたわ。何度も気持ちを裏切られているし、すんでのことで結婚を思いとどまってほんとうに良かった。
2.実は貸し倒れが発生しましてね。それはほとほとお困りでしょう。回収の見込みがあると判断した出版関連の会社なんですが、不況の影響だと情報提供を受けました。
3.お宅の息子さん、一人で起きるなんて感心ですね。家の娘は子供のころから朝寝坊でほとほと手を焼いているんですよ。親としても心配なので、毎日朝の朝7時には起きるとルールを決めて生活の改善を試みてはいるんですが。
例文1は相手の男性に対して嫌悪感をあらわにしている状態を言い表し、例文2は相手の困惑や慨嘆を思いやって同情しているニュアンスで「ほとほと」が使われています。また例文3は一人で起きることができない娘に慨嘆している様子を表現していると言えるでしょう。
その1「つくづく」
「つくづく」は十分に感じている様子を表し、心理を表す述語にかかる修飾語になります。またある事柄を契機として、あるいはさまざまの経緯を経て現在ある感慨を強く抱いているという意味で、主体の深い納得の暗示がありますよ。心理の状態として深い感慨を持っているというニュアンスで、積極的な行為として深く考えるという意味ではありません。「ほとほと」との違いは、感慨を持つことに対しては不快などの感情は表明されていないという点でしょう。
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