国語言葉の意味

「ほとほと」の意味や使い方は?例文や類語をプロダクション編集者がわかりやすく解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「ほとほと」について解説する。
端的に言えば「ほとほと」の意味は「非常に、本当に」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
ライターのflickerを呼んだ。一緒に「ほとほと」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/flicker

仕事柄、言葉からひらめきをもらうことがよくある。「なるほど。そういうことか!」と言葉への知識・関心がさらに一層広がるように、さらに編プロでの編集経験を活かし理解しやすい精確な解説を心掛ける。

「ほとほと」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「ほとほと」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「ほとほと」の意味は?

「ほとほと」には、次のような意味があります。

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)

① 軽くたたく音を表わす語。とんとん。ことこと。

※大鏡(12C前)三「櫃のうちにもののほとほととしけるがあやしさに」

② 斧で木を切る音を表わす語。

※拾遺(1005‐07頃か)雑恋・一二二六「宮造る飛騨のたくみのてをのおとほとほとしかるめをもみしかな〈藤原国用〉」

出典:コトバンク

「ほとほと」は程度がはなはだしいことを慨嘆する様子を表す表現で、慨嘆・嫌悪・困惑などの暗示を伴いますよ。困る・愛想が尽きる・閉口するなど、困惑や嫌悪・忌避を表す動詞にかかる修飾語でもあります。現在ではふつう好ましくない事柄について用いられ、好ましい事柄については用いられません。また、対象の程度がはなはだしいことを実際に体験してから慨嘆する暗示があります

「ほとほと」の語源は?

次に「ほとほと」の語源を確認しておきましょう。「ほとほと」の語源は「辺(ほとり)」です。「辺」は道を歩いてゆく意味を表す「しんにょう」とさかいの意味の音をしめす文字とを合わせた字。地の果てをゆく意味をあらわしますよ。また、地の果てから「はて」「さかい」「あたり」などの意味に使われるようになりました。

\次のページで「「ほとほと」の使い方・例文」を解説!/

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