国語言葉の意味

「お心遣い」の意味や使い方は?例文や類語を現役塾講師がわかりやすく解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「お心遣い」について解説する。

端的にお心遣いと言えばの意味は「心配り」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

塾講師歴5年のれお先生を呼んだ。一緒に「お心遣い」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/れお先生

教壇に立って、授業をすること5年。今も現役塾講師として、中学生・小学生を指導している。塾での経験を活かし、子供でも分かりやすい記事の作成を心がける。

「お心遣い」の意味や使い方まとめ

image by iStockphoto

「お心遣い」という言葉を耳にしたことがありますか?相手の好意に対しての、返答として使われることが多い言葉です。単に「ありがとうございます」だけではなく、「お心遣い」を入れることであなたの品を上げることができます。早速「お心遣い」の意味や使い方を見ていきましょう。

「お心遣い」の意味は?

「お心遣い」には、次のような意味があります。

こころ‐づかい〔‐づかひ〕【心遣い】
1 あれこれと気を配ること。心配り。配慮。「温かい―」

2 祝儀。心付け。

「目をかけて、―もせし人を」〈人・梅児誉美・四〉

出典:デジタル大辞泉(小学館)「心遣い」

「お心遣い」とは、「心遣い」に接頭辞「お」をつけた美化語です。美化語とは、上品で美しい言葉遣いをするために使う表現とさせており、表現を和らげる目的でも使うことがあります。よって、「お心遣い」と「心遣い」同じ意味を表す言葉であり、「お心遣い」の方がより丁寧な伝え方です。

「心遣い」とは、意味1のように相手が気を配ってくれることを指すこともありますが、意味2のようにお金を表すときにも使います。

「お心遣い」の使い方・例文

「お心遣い」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.私へのクレームに部長が一緒にお詫びに行って下さり、そのお心遣いに感謝の心がで溢れています。

2.我々夫婦の結婚のお祝いに、お心遣いいただき誠にありがとうございます。

例1は、ビジネスシーンで「お心遣い」を使う例文です。例1のように、部長という自分から見て目上の人に対して使うことが多いですが、メールなどの文面で使う場合は、相手先や対等な相手に対してもよく使われます。

例2は、祝い金を頂いたときに使う例文です。直接的にお金と表現することは、相手に対して失礼に当たることがあるので、「お心遣い」を使うようにしましょう。また、意味は同じでも「心遣い」ではなく「お心遣い」と丁寧な言い方をします。

no-img2″>
 <figcaption class=桜木建二

接頭辞の「お」や「ご」をつけることによって美化語になる。美化語にすることによって、相手への伝わり方も変わるので特に目上の方や尊敬をする人に対しては、「お」や「ご」をつける方がいいだろう。ちなみに、美化語は、敬語に準ずる言葉だ。

「お心遣い」の類義語は?違いは?

image by iStockphoto

「お心遣い」の類義語には、「お気遣い」「心配り」があります。

その1「お気遣い」

「お気遣い」には、次のような意味があります。

き‐づかい〔‐づかひ〕【気遣い】
1 あれこれと気をつかうこと。心づかい。「どうぞお―なく」

2 よくないことが起こるおそれ。懸念。「情報が漏れる―はない」

出典:デジタル大辞泉(小学館)「気遣い」

「気遣い」の意味1と「心遣い」の意味1が類義語です。2つの言葉の意味だけを見ると全く同じように見えますが、明確に使い分けることができます。

「お気遣い」とは、相手の行動に対して、直接的な行為でサポートすることです。例えば、来客が来た時にお茶を出すことなどがあります。

「お心遣い」とは、相手の心を読み取り、サポートすることです。相手の思いやりに触れることで、「お心遣い」という言葉を使います。

no-img2″>
 <figcaption class=桜木建二

「お気遣い」にしかない表現に、「どうぞお気遣いなく」という言葉があるな。相手への配慮の言葉となるのだが、「どうぞお心遣いなく」とはいうことはない。反対に「お心遣い」にしかない表現に、「温かいお心遣い」という言葉があるな。相手が自分の事を思って行ってくれた行動に感謝をするときに使う言葉だが、「温かいお気遣い」ということはない。使われ方だけ見ても2つの言葉の違いが分かる。

\次のページで「その2「心配り」」を解説!/

次のページを読む
1 2 3
Share: