
端的に言えばもどかしいの意味は「いらいら」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
塾講師歴5年のれお先生を呼んです。一緒に「もどかしい」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/れお先生
教壇に立って、授業をすること5年。今も現役塾講師として、中学生・小学生を指導している。塾での経験を活かし、子供でも分かりやすい記事の作成を心がける。
「もどかしい」の意味や使い方まとめ

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思い通りにいかない時に「もどかしさ」を感じたことがある人は多いはずです。この「もどかしい」という言葉はあなたの気持ちを正しく表せているのか気になった人はいませんか?「もどかしい」という言葉の意味を紹介していきます。それでは早速「もどかしい」の意味や使い方を見ていきましょう。
「もどかしい」の意味は?
「もどかしい」には、次のような意味があります。
もどかし・い
[形][文]もどか・し[シク]《動詞「もど(擬)く」の形容詞化》
1 思うようにならずいらいらする。じれったい。はがゆい。「うまく気持ちを伝えられなくて―・い」「靴を履くのも―・く走りだす」
2 非難すべきである。気に入らない。
「尼君を、―・しと見つる子どもみなうちしほたれけり」〈源・夕顔〉
[派生]もどかしがる[動ラ五]もどかしげ[形動]もどかしさ[名]
出典:デジタル大辞泉(小学館)「もどかしい」
「もどかしい」には意味が2つあります。意味1が普段多くの人が使っている意味である、はがゆい気持ちを表している意味です。意味2は、誰かに対して抱く感情を表すことが出来ます。
また、「もどかしい」は、動詞の「もど(疑う)く」を形容詞として変形したものです。「もどく」とは、逆らって非難することや従わずそむくことを表す動詞となっています。「もどく」が「もどかしい」という形容詞になることで、意味も変化しているので注意しましょう。
「もどかし」の使い方・例文
「もどかしい」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.美術の時間に絵を描いたが、思うように書くことが出来ずもどかしい気持ちでいっぱいです。
2.上司の責任感のない発言にもどかしさを覚えた。
意味1の思うようにいかずイライラしている様子を例文1で表しています。例文1は、もどかしい対象が自分です。自分のやっている内容に対しての気持ちの揺らぎを意味1のもどかしいを使って表しています。意味2の非難という意味が例文2です。例文2では、もどかしい対象は上司という他人になっています。「もどかしい」とは、例文1のように自分や例文2のように他人に対しての気持ちの揺らぎを表すことが出来る言葉です。
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