先生から好意的評価と激励をこめた内容の文章をいただいたことが、よりレベルの高い研究開発を発起するきっかけとなった。
その2「蜂起」
「蜂起」は「ほうき」と読みます。「蜂」は「ハチ」を意味する漢字です。ご存知の通り「ハチ」は巣を攻撃されると、大勢で反撃してきますね。つまり「蜂起」とは、ハチが巣から一斉に飛びたつように、大勢が一時に暴動・反乱などの行動を起こすと言う意味なのです。
「旗を揚げる」にも、軍を起こす、兵を挙げると言う意味があり、旗の下に集まり集団で争いを起こすと言う意味がありますから、「蜂起」は類義語としてふさわしいでしょう。
「蜂起」の使い方も、例文で確かめてみましょう。
学校の対応に不満があり、生徒達で蜂起し意思表示したが、抗議や質問への回答もしてくれず門前払いだった。
「旗を揚げる」の対義語は?
「旗を揚げる」の完全な対義語はありませんが、反対の意味に近い言葉として「白旗を揚げる」があります。
「白旗を揚げる」
「白旗を揚げる」の読み方は「しろはたをあげる」です。「しらはた」とも読みます。そもそも「白旗」とは、白色無地の旗で、降伏や戦意のないことを示すときなどに用いる旗です。このことから、対戦相手に負けましたと降伏の意を示すことを、「白旗を揚げる」と言うようになりました。
「旗を揚げる」を兵を挙げることや、軍を起こすことを意味しますから、「白旗を揚げる」を、戦意喪失していると言う意味で使う場合、対義語に近い言葉だと言えるでしょう。同じ「旗」でも「白旗」を揚げると、日本語の意味が全く変わってくるのは興味深いですね。
旗を「揚げる」と油で「揚げる」は同じ漢字??
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「旗を揚げる」と「油で揚げる」…。それぞれが全く違う使われ方をしているのに、同じ漢字を使うのは不思議に思えませんか?そもそも「揚げる」にはどんな意味があるのでしょう。
実は、「揚げる」は大変多くの使われ方をします。例えば「下から上にあげる」「盛んになる」「水中から地面へあげる」(魚の水揚げ等)などです。基本的には、何かを下から上へ移動させる動作において使われます。そして、「油で揚げる」に「揚げる」が使われるのはなぜかと言うと…。料理をする方ですと分かると思いますが、何かを油で揚げると、徐々に油の表面に上がってきますね。また、揚がった後は、油の中から上に取り出すでしょう。この様子から、揚げ物などにも「揚げる」を使うのだと考えられています。
全く違う意味にも思えますが、「油で揚げる」のも「旗を揚げる」のも、上にあげると言う同じ意味合いであり、同じ漢字を使うのです。面白いですね。
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