「旗を揚げる」の使い方・例文
それでは、「旗を揚げる」の使い方を、実際の例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.宗派の違いにより、一部の過激派が旗を揚げ、一般の信者を巻き込み紛争が起こったら、何か国も巻き込んだ国際問題になりうる。
2.会員増加に伴い、新しいサービスの需要があり、新子会社設立の旗を揚げる事が会議で決まった。
3.社会福祉など、世界と同じ水準に追いつきたいと頑張り続けてきて、今や新党の旗を揚げた日が遠くに感じる。
例文1の「旗を揚げる」は、戦争や紛争などの争いで、集団になって蜂起すると言う意味です。辞書の引用では、兵を挙げる、軍を起こす、となっていましたが、同じような用法で、集団で放棄するデモや抗争などでも用いる事ができます。
例文2は、新しく事を起こす、と言う意味の「旗を揚げる」です。このように、ビジネスシーンでは新しく会社を立ち上げる時や、新事業を始める時などに使うことが多いでしょう。
例文3のように、新党設立など、社会活動において主義主張などを掲げて運動を始めることにも「旗を揚げる」が良く使われます。特に、政治関連のニュースで良く聞きますね。
その1「発起」
「発起」は「ほっき」と読みます。「発起」は三つの意味を持っており、一つめは、思い立って事を始めることです。二つめは、仏語として、仏教徒が悟りを求める心を起こすこと、三つめには、あきらめる、と言う意味を持っています。一般的には、一つめの、思い立って新しく何かを始める、と言う意味で使われることがほとんどで、「旗を揚げる」の類義語として挙げられるのもこの使い方です。
そして、「旗を揚げる」は一つのことを大勢でやり始めると言う意味合いで使われますが、「発起」は、一人が単独で始めることにも使うことができるのが相違点ですね。
それでは、「発起」の使い方も例文で確かめてみましょう。
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