その4「ゲテモノ好き」
ゲテモノ好きも、好事家と相通じるものがあります。珍しい好みを持つ人という意味があり、好事家もそれに該当するからです。
そもそも、ゲテモノとは、内容がきわどいマニアックなものを指します。類義語は、際物(きわもの)、イロモノ、マニア好み、オタク向けなど。漢字だと「下手物」と書くこともあります。
「好事家」の対義語は?
次に、「好事家」の対義語について、見てみましょう。
好事家の対義語は、はっきりとした言葉はないものの、好事家がアマチュアとすると、対義語は「プロフェッショナル」「専門家」などが挙げられます。
その1「プロフェッショナル」
好事家は、趣味の世界で幅を利かせてることが多い印象があります。趣味で楽しんている人々はアマチュアと呼ばれ、その業界であっても仕事として職業にしている人たちが、プロフェッショナルです。「プロ」とも呼ばれます。
同じジャンルの世界であっても、プロフェッショナルとアマチュアは、立場が異なるのが一般的です。プロは、好事家すぎてはいけないという暗黙のルールも存在する一方、プロとアマチュアの垣根がほとんどない業界もあります。
その2「専門家」
専門家は、特定の学問分野や事柄などを専門として、それらに精通している人のことを指します。「エキスパート」とも呼ばれることで、おなじみです。
好事家と比べると、プロフェッショナルに近い意味になります。
「好事家」の英訳は?
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「好事家」を英語に訳すと、「amateur」「fancier」です。また、イタリア語で「dilettante」(ディレッタント)がよく知られます。
それでは、それぞれの意味を見ていきましょう。
その1「amateur」
好事家の英訳で最も一般的なのが「amateur」です。カタカナ英語で、アマチュアという言葉は、広く知られています。
amateurの意味は、アマチュアや素人、未熟者、未経験者などに加え、好事家や愛好家といった意味もあるのを、ぜひ覚えておきましょう。
その2「fancier」
「fancier」も、愛好家や好事家といって意味があります。もともと、気まぐれや風変わりなどの意味を持つ「fancy」(ファンシー)から変化した言葉です。
例文を見てみましょう。
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