
ライター/sasai
元会社員の現役フリーライター。言葉が好きで文章が好き。読むのも書くのも大好きで、海外小説からビジネス書まで何でも読む本の虫。こだわりをもって言葉の解説をしていく。
幼い子供や弱い者などの振る舞いが、何ともあわれで同情したくなる感じである。けなげでかわいそうなさま。また、可憐(かれん)なさま。
出典:Weblio辞書「いじらしい 意味」
本記事では「いじらしい」と表記しますが、「いぢらしい」と表記しても間違いではありません。意味としては「可哀想かつ可愛い」ということになり、しかも単純に気の毒であるというよりは、本人がけなげに努力していて同情を誘うというニュアンスです。
また、けなげに努力していて可憐なさまをいじらしいということもありますが、この場合は「可哀想だ」「気の毒である」というニュアンスが薄れています。そのため、特段不幸な結果が出ているというわけでなくとも「いじらしい」は使用可能です。
「いじらしい」が出てくる場面
「いじらしい」は「可哀想で可愛い」もしくは「けなげで可憐である」のどちらかの意味で使用されます。そのため対象は、小さな子供や動物など一般的にかよわいとされている存在か、もしくは女性かのどちらかである場合が非常に多いです。
これは言い換えると男性や屈強な人に対し、「可愛い」「可憐だ」とは一般的に思われないためでしょう。また、同じくかよわい存在であってもお年寄りに対しては「可愛い」という表現はあまり使われません。むしろ年上に向かって失礼とみなされる場面もあるため、やはり対象になりにくいです。
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