ライター/sasai
元会社員の現役フリーライター。言葉が好きで文章が好き。読むのも書くのも大好きで、海外小説からビジネス書まで何でも読む本の虫。こだわりをもって言葉の解説をしていく。
質朴で訥弁であること。かざりけがなく、口数が少ないこと。また、そのさま。
出典:Weblio辞書「朴訥 意味」
上記の「質朴」とは、かざりけがなく純真で素直、という意味です。「訥弁」とはあまりなめらかに喋らず、つかえながら話すことという意味であり、2つ合わせて飾り気と口数が少ない、ということを表しています。
「朴」という漢字はうわべを飾らず素直である、という意味を持っており、転じて実直さを表す文字です。「訥」という漢字はどもるという意味があります。このどもるという意味ですが、単純に話すのが下手だというよりは、この場合言葉にあまり頼らないというニュアンスで捉えるべきでしょう。これもまた、飾り気がないこと、うわべを繕わないことという意味合いを強めているわけです。
「朴訥」の読み方
「朴訥」の読み方は「ぼくとつ」です。「朴」は「素朴(そぼく)」の「ぼく」であり、読める人も比較的多いでしょう。「訥」の字は日常的な漢字とは言えないため、読めない人も多いかもしれません。しかし「訥々(とつとつ)と話す」という言い回しも存在しており、「朴訥」という言葉にのみ使用されている漢字というわけでもないです。
どちらにせよ覚えていなければ推測で読むのは難しいため、今まで知らなかった人は本記事を参考に覚えてください。
\次のページで「「朴訥」の使い方」を解説!/