
その2「弁駁」
「弁駁」は「べんばく」と読みます。これも日常生活では見かけない表現ですね。「他人の言論の誤りを攻撃すること、他人の説を言いやぶろうとして攻撃すること」という意味です。「反駁」よりも勢いが激しく、強く論じ返すイメージが前面に出たのが「弁駁」だと言えます。
その3「反証」
「反証」は「はんしょう」と読みます。「その仮定的事実や証拠が真実でないことを立証すること。そのための証拠」という意味です。反対の意見を論じるというより、「相手の嘘を暴く」という意味合いが強く、証拠を出すことで相手の主張をバッサリ断つというニュアンスを持っています。状況によって適切に使い分けていきましょう。
「反駁」の対義語は?
続いて「反駁」の対義語を見ていきます。「相手の意見に反対意見を論じ返す」という意味の「反駁」ですが、対義語はあるのでしょうか。
その1「支持」
「支持」は「ささえる」という意味のほかに、「他人の意見に賛成し、そのあと押しをすること」という意味があります。選挙などで「候補者は地区の有権者の支持を得た」などと言ったりしますね。このように他人の意見に賛成し、その人をささえることを「支持」で表すことができます。相手の意見に賛同しているわけですから、「反駁」の対義語といえますね。
その2「同調」
「同調」は使用頻度が高い言葉ではないでしょうか。「他のあるものに調子をあわせること。他と同じ意見・態度になること」という意味です。他人の意見に反対を論じるのが「反駁」でしたから、他人の意見に賛同するという意味の「同調」は対義の一にある言葉といえます。
その3「共鳴」
共鳴は「他の人の考え方や行動に自分も心から同感すること」という意味です。「心から」という点がポイント。相手の気持ちを理解し、共感する際には「共鳴」という表現も使ってみましょう。
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