この記事では「まじまじ」について解説する。
端的に言えば「まじまじ」の意味は「視線をそらさずに見つめるさま」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
ライターのflickerを呼んです。一緒に「まじまじ」の意味や例文、類語などを見ていきます。

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仕事柄、言葉からひらめきをもらうことがよくある。「なるほど。そういうことか!」と言葉への知識・関心がさらに一層広がるように、さらに編プロでの編集経験を活かし理解しやすい精確な解説を心掛ける。

「まじまじ」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「まじまじ」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「まじまじ」の意味は?

「まじまじ」には、次のような意味があります。

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)

① しきりにまばたきなどをして眠れないさまを表わす語。まじりまじり。〔日葡辞書(1603‐04)〕

※仮名草子・東海道名所記(1659‐61頃)四「目うちしばたたきて、まじまじとして舟ばたによりかかり居る」

② 事に動じないさま、平気でいるさまを表わす語。しゃあしゃあ。ずうずうしく。〔日葡辞書(1603‐04)〕

※俳諧・伊勢山田俳諧集(1650)長抜書「ぬるみし水をひたと打ぬる まじまじと守る蛙のつらにくや」

③ ひるまないではっきりと言ったり見つめたり見きわめようとしたりするさまを表わす語。まじりまじり。まじいりまじいり。

※浄瑠璃・八百屋お七(1731頃か)下「阿鼻焦熱の苦しみをまじまじと見て居られふか」

④ 様子を見ながらとりつく島もないさま、決断できず手をこまねいてぐずぐずしているさまを表わす語。また、何も手につかずぼんやりしているさまを表わす語。「もじもじ」に近い。まじりまじり。まじいりまじいり。

※浄瑠璃・夏祭浪花鑑(1745)二「只一口に大鳥も、云こめられてしょげ鳥のまぢまぢとして閉口す」

出典:コトバンク

「まじまじ」は視線をそらさずに注視する様子を表します。「と」が付くと「見る」などの述語にかかる修飾語になりますし、主体の真剣さ・注目・好奇心・感慨の暗示があります。また日本文化では、相手をまともに注視することは非礼にあたるので、「まじまじ」と見る主体はしばしば子供や外国人、または感動や驚きなどのために大人が一時的に礼を欠いた場合であることが多いです。ちなみに「まじまじと」は「じっと」に似ていますが、「じっと」は主体が意志をもって視線を集中して動かさない様子を表し、主体の心理については言及しないことになっています。

「まじまじ」の語源は?

次に「まじまじ」の語源を確認しておきましょう。

「まじまじ」という表現は「目を瞬かせるさま」から生まれました。「目を瞬かせる」はしきりにまばたきをする様子です。そこから視線をそらさずに注視する様子を表すようになりました。それでは「瞬」の漢字の成り立ちについて解説しましょう。「瞬」は「目」とはやい意味の音を示す文字とを合わせた字です。目をぱちぱちと素早く動かす、つまり「まばたきをする」意味を表しますよ。まばたきをするように短い時間を表す言葉、「瞬間」「瞬時」「一瞬」などに使われます。

\次のページで「「まじまじ」の使い方・例文」を解説!/

「まじまじ」の使い方・例文

「まじまじ」の使い方について例文を挙げて解説していきます。この言葉は、たとえば以下のように用いられますよ。

1.外人にまじまじと見つめられてどぎまぎしてしまった。

2.祖母は孫の顔をまじまじと見て頭をなでた。祖母と前後して今度は祖父が孫の顔を見に来た。祖父は研究熱心な性格で書斎には資料や書誌が所狭しと並んでいる

3.母は娘の晴れ姿をまじまじとながめて顔をほころばせた。

例文1は穴が開くほど見つめられて恥ずかしいという思いが感じられますね。また例文2は父親と母親どちらに似ているのかなと孫の顔立ちをじっと見ている様子が伺えます。さらに例文3は愛娘の成長した姿を目の当たりにして感慨無量の面持ちでいる親の姿を想像させるでしょう。

「まじまじ」の類義語は?違いは?

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「まじまじ」と似たような意味をもつ言葉をご紹介します。さっそく見ていきましょう。

その1「しげしげ」

「しげしげ」は視線を動かして熱心に見る様子を表します。「指名手配写真をしげしげと見た」などでは「と」が付いて述語にかかる修飾語になりますよ。主体が何度も視線を動かして熱心に見る様子を表し、好奇心・興味の暗示があります。また「しげしげ」は「じろじろ」に似ていますが、「じろじろ」は主体が不審・嫌悪・不快・好奇心の気持ちで、視線を何度も動かして対象を無遠慮に見る様子を表し、見られる側の不快の暗示ですよ。「まじまじ」との違いは視線を動かして熱心に見る様子がある点でしょう。

\次のページで「その2「じろじろ」」を解説!/

その2「じろじろ」

「じろじろ」は視線を何度も動かして無遠慮に見る様子を表しますよ。「と」が付くと「見る」などの述語にかかる修飾語になります。また主体が不審・嫌悪・不快・好奇の気持ちで、視線を何度も動かして対象を無遠慮に見る様子を表し、見られる側の不快の暗示を伴いますよ。なお「じろじろ」は「まじまじ」に似ていますが、「まじまじ」は視線をそらさずに注視する様子を表し、主体の真剣さ・注目・好奇心・感慨の暗示があります。ですが、見られる側の気持ちについては言及しない。「まじまじ」との違いは視線を何度も動かして無遠慮に見る点です。

「まじまじ」の対義語は?

「まじまじ」と反対の意味を持つ言葉をご紹介します。さっそく見ていきましょう。

その1「ちら」

「ちら」は小さい物が素早く動いて見える様子を表し、「と」が付くと述語にかかる修飾語になります。「ちらっ」は勢いを加味した表現であり、「ちらっちらっ」は断続・反復形ですよ。また「ちら」は視線が素早く動いて見えたり見せたりする場合がもっとも多く、音声を素早く耳がとらえる場合や、考えなどが一瞬素早くめぐらされる場合などがあります一瞬の動きを表すので、主体が対象の動きや状態を十分に把握できない暗示があるでしょう。なお「ちらっ」は「ちらり」に似ていますが、「ちらり」は視線などを一回素早く動かしたあと完結する暗示があります。

その2「ちらり」

「ちらり」は小さい物が素早く動いて見える様子を表します。「首相は首脳会談中に時計をちらりちらりと見た」など「と」が付くと述語にかかる修飾語になりますよ。「ちらりちらり」は反復形。また視線が素早く動いて見えたり見せたりする場合がもっとも多く、音声を耳が素早くとらえる場合や、考えなどが一瞬素早くめぐらされる場合などがあります対象が一瞬素早く動いて完結したことを認識する暗示がありますが、動きや実態を正確に把握している暗示はありません。なお「ちらり」は「ちらっ」に似ていますが、「ちらっ」は対象の一瞬の素早い動きが見える様子を表し、主体は対象の状態を認識していない暗示があります。

「まじまじ」の英訳は?

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「まじまじ」の英訳にはどのようなものがあるのでしょうか。英語で「まじまじ」と言い表す時の例をさっそく見ていきましょう。

「look hard」「stare」

「look hard」は「注視する、じっと見る」、「stare」は「じっと見つめる」という意味。「The old man looked hard a small animal in a surprised manner」で「その老人は驚いた様子で小動物をまじまじと見た」、「It was a flower I had never seen before, so I stared at it seriously」「今まで見たことのない花だったのでまじまじと見つめてしまった」と表現することができます。

\次のページで「「まじまじ」を使いこなそう」を解説!/

「まじまじ」を使いこなそう

この記事では「まじまじ」の意味・使い方・類語などを説明しました。

「まじまじ」は視線をそらさずに注視する様子を表し、主体の真剣さ・注目・好奇心・感慨の暗示がありましたね。また「まじまじ」を用いる時は主体が限られていました。まだ分別が身についていない子供や日本文化に馴染んでない外国人、そして感動や驚きなどのために一時的に礼を欠いた場合です。「まじまじ」と同様の擬態語には「まざまざ」なども挙げられますが、違いは主体の視線の動きにあると覚えておきましょう

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国語言葉の意味

「まじまじ」の意味や使い方は?例文や類語をプロダクション編集者がわかりやすく解説!

この記事では「まじまじ」について解説する。
端的に言えば「まじまじ」の意味は「視線をそらさずに見つめるさま」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
ライターのflickerを呼んです。一緒に「まじまじ」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/flicker

仕事柄、言葉からひらめきをもらうことがよくある。「なるほど。そういうことか!」と言葉への知識・関心がさらに一層広がるように、さらに編プロでの編集経験を活かし理解しやすい精確な解説を心掛ける。

「まじまじ」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「まじまじ」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「まじまじ」の意味は?

「まじまじ」には、次のような意味があります。

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)

① しきりにまばたきなどをして眠れないさまを表わす語。まじりまじり。〔日葡辞書(1603‐04)〕

※仮名草子・東海道名所記(1659‐61頃)四「目うちしばたたきて、まじまじとして舟ばたによりかかり居る」

② 事に動じないさま、平気でいるさまを表わす語。しゃあしゃあ。ずうずうしく。〔日葡辞書(1603‐04)〕

※俳諧・伊勢山田俳諧集(1650)長抜書「ぬるみし水をひたと打ぬる まじまじと守る蛙のつらにくや」

③ ひるまないではっきりと言ったり見つめたり見きわめようとしたりするさまを表わす語。まじりまじり。まじいりまじいり。

※浄瑠璃・八百屋お七(1731頃か)下「阿鼻焦熱の苦しみをまじまじと見て居られふか」

④ 様子を見ながらとりつく島もないさま、決断できず手をこまねいてぐずぐずしているさまを表わす語。また、何も手につかずぼんやりしているさまを表わす語。「もじもじ」に近い。まじりまじり。まじいりまじいり。

※浄瑠璃・夏祭浪花鑑(1745)二「只一口に大鳥も、云こめられてしょげ鳥のまぢまぢとして閉口す」

出典:コトバンク

「まじまじ」は視線をそらさずに注視する様子を表します。「と」が付くと「見る」などの述語にかかる修飾語になりますし、主体の真剣さ・注目・好奇心・感慨の暗示があります。また日本文化では、相手をまともに注視することは非礼にあたるので、「まじまじ」と見る主体はしばしば子供や外国人、または感動や驚きなどのために大人が一時的に礼を欠いた場合であることが多いです。ちなみに「まじまじと」は「じっと」に似ていますが、「じっと」は主体が意志をもって視線を集中して動かさない様子を表し、主体の心理については言及しないことになっています。

「まじまじ」の語源は?

次に「まじまじ」の語源を確認しておきましょう。

「まじまじ」という表現は「目を瞬かせるさま」から生まれました。「目を瞬かせる」はしきりにまばたきをする様子です。そこから視線をそらさずに注視する様子を表すようになりました。それでは「瞬」の漢字の成り立ちについて解説しましょう。「瞬」は「目」とはやい意味の音を示す文字とを合わせた字です。目をぱちぱちと素早く動かす、つまり「まばたきをする」意味を表しますよ。まばたきをするように短い時間を表す言葉、「瞬間」「瞬時」「一瞬」などに使われます。

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