国語言葉の意味

「いそいそ」の意味や使い方は?例文や類語をプロダクション編集者がわかりやすく解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「いそいそ」について解説する。
端的に言えば「いそいそ」の意味は「うれしくて動作にはずみがついているさま」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
ライターのflickerを呼んだ。一緒に「いそいそ」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/flicker

仕事柄、言葉からひらめきをもらうことがよくある。「なるほど。そういうことか!」と言葉への知識・関心がさらに一層広がるように、さらに編プロでの編集経験を活かし理解しやすい精確な解説を心掛ける。

「いそいそ」の意味や語源・使い方まとめ

image by PIXTA / 59103839

それでは早速「いそいそ」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「いそいそ」の意味は?

「いそいそ」には、次のような意味があります。

〘副〙 (「と」を伴う場合が多い)

① 心が進み、勇むさま。

※念仏行者訓条(1212頃)「人の心ざまは、いたく目もなれ耳もなれぬれば、いそいそとすすむ心もなく」

※浄瑠璃・栬狩剣本地(1714)一「少いそいそ遊ばせ」

② 心づかいのゆきとどいているさま。

※洒落本・交代盤栄記(1754)「松風〈略〉心ばへいそいそとして一座に興あり」

③ 嬉しさに心をはずませて動作をするさま。

※人情本・花筐(1841)初「母子はいそいそ酒盛の、道具をとり出すその折から」

出典:コトバンク

「いそいそ」は喜びや期待感で行動に勢いがある様子を表す擬態語。「姉はいそいそとデートに出かけて行った」では「と」が付いて述語にかかる修飾語になりますし、「やけにいそいそしてるね。何かいいことあったの?」では「…としている」がついて状態を表す述語になります。前者の例文は将来に好ましいことが到来するため、後者の例文は喜ばしいことがあったため、弾んだ気持ちが行動に表れている様子を表していますよ。また、主体の喜び・期待感と落ち着きのなさが暗示されています

「いそいそ」の語源は?

次に「いそいそ」の語源を確認しておきましょう。「いそいそ」の語源は「い爲を」です。読み方は「いしを」。「爲」は「為」の古い字で「為」は「爲」を略した形です。それでは「為」の漢字の成り立ちについて説明しますね。「為」は手を表す文字と、形や様子の意味の音を示す文字とを合わせた字です。手振りを真似する、ふりをふることから「おこなう」「する」意味を表しますよ。

\次のページで「「いそいそ」の使い方・例文」を解説!/

次のページを読む
1 2 3 4
Share: