
「文盲」の使い方・例文
「文盲」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.私はあの国で文盲を教育している。
2.あなたは文盲といえでも職人としての技術は素晴らしい。
3.我々は文盲のいない社会を目指している。
「文盲」とは「教育を受けていないために読み書きができない状態や人のこと」を言います。教育をうけていないことがその条件となるのです。1と3の例文は「文字を読んだり書いたりすることができない人」の意味で、2の例文は「文字を読んだり書いたりすることができないこと」の意味になります。
従って教育は受けているけれども、特定の文字が読めない「学習障害」とは違うのです。「学習障害」のなかには字が読めないディスレクシアと呼ばれる「読字障害」と、字を書けないディスグラフィアと呼ばれる「書字表出障害」とがあります。これらは「文盲」とは区別されるのです。
その1「非識字」
「識字」とは「文字を読んだり書いたりすることができること」で、「非識字」はその逆の意味になるのですなわち「文盲」と同じ意味になります。従って類義語と言えましょう。「文盲」が差別的な印象があるため差別語・不快用語と記者ハンドブックなどに記載されているので、マスコミで報道される時は「非識字」などといった使われ方になるのです。また、そういった人の割合のことを「非識字率」と言います。従って、反対に読み書きができる人の割合のことは「識字率」と言うのです。
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