国語言葉の意味

「衒い」の意味や使い方は?例文や類語をWebライターがわかりやすく解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「衒い」について解説する。

端的に言えば衒いの意味は「みせびらかすこと」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

元高校国語科教員のminを呼んだ。一緒に「衒い」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/min

高等学校の国語科教員として、授業や受験対策、小論文の講座を3年間経験。主に現代文を担当し、言葉に関する指導を幅広く経験してきた。現在はWebライターを目指して勉強中。

「衒い」の意味や語源・使い方まとめ

image by PIXTA / 72340388

それでは早速「衒い」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「衒い」の意味は?

「衒い」には、次のような意味があります。

衒い(てらい)とは、「自分の才能や知識を見せびらかすこと」もしくは「才能が知識があるようにふるまうこと」を意味する表現。動詞「衒う(てらう)」の連用形が名詞化した語。要するに「衒うこと」。

「衒気」とも言う。衒気は「衒い」の同義語といえる。得意げに見せびらかすという意味では「ひけらかし」なども「衒い」の同義語に該当する。

「衒い」は「衒いのない性格」「衒いのなさ」といった言い回しで用いられることが多い。「衒いのない」性格とは、つまり「才能などをひけらかさない素直な」性格である。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

衒い」は「てらい」と読み、「衒う」という動詞の名詞形です。「才能や学識をひけらかすこと」、もしくは「いかにも才能があるように見せかける様子」を意味します。

あまり聞き馴染みのない言葉かもしれませんが、「奇を衒う」という表現であればどうでしょうか。「奇を衒う」は「わざと普通と違っていることをして人の注意を引こうとする」という意味で、「衒う」という言葉とセットで使われる頻度の高い言葉です。

「衒い」の語源は?

より深く理解するために「衒い」の語源を確認してみましょう。

もともと「」という漢字には、「自分を見せびらかす、才能を世間に自己宣伝する」だけではなく「歩きながら物を売る」という意味があります。

漢字の成り立ちを知るとわかりやすいです。「衒」は真ん中の「」、それを挟んだ「」に分けることができ「玄」は「眩」に通じ、「目を眩(くら)ませる」を意味します。そのため「衒」はもともと「人の目をごまかし、商品を実質以上にほめて売り歩くこと」という表現でした。

そこから、何かを実質以上に「見せびらかす」「ひけらかす」「誇示する」という意味を持つようになったのです。

\次のページで「「衒い」の使い方・例文」を解説!/

次のページを読む
1 2 3 4
Share: