
「綺羅星のごとく」の対義語は?
「綺羅星のごとく」の、対義語として完璧な言葉はありませんが、反対の意味に近い言葉に「どんぐりの背比べ」があります。
「どんぐりの背比べ」
「どんぐりの背比べ(せいくらべ)」は、とても有名なことわざですね。「どんぐりの背比べ」の意味は、どれもこれも平凡で、特にすぐれて目立つものがない、と言うことです。由来は、どんぐりは形も大きさもほぼ同じで差がないために、どんぐりを並べたところで大した差がないと言うことからきています。
「綺羅星のごとく」を、突出した才能の人が多くいると言う意味で用いた場合には、対義語に近い言葉だと言えるでしょう。
「綺羅星のごとく」と「彗星のごとく」の違いは?

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「綺羅星のごとく」と大変似ていますが、意味が違う言葉に「彗星(すいせい)のごとく」があります。この二つの慣用句は、とても紛らわしく、意味を取り違えてしまうことが多いので、違いをしっかりと覚えましょう。
「彗星のごとく」
「彗星のごとく現れる」(すいせいのごとくあらわれる)と言う表現を聞いたことがあるでしょうか。これは、夜空に彗星が現れる様子を例えにして、人や物が突然華やかにに現れることを表現した言葉です。実は、この「彗星のごとく現れる」と言う言葉と「綺羅星のごとく」を混同して「綺羅星のごとく現れる」と言ってしまう間違いが意外に多いようですね。「綺羅星」と「彗星」が似ていて、「ごとく」をどちらも使っているため、間違いやすいのかも知れません。字面は似ていても、意味が全く違いますので気をつけましょう。
「綺羅星のごとく」を使いこなそう
この記事では「綺羅星のごとく」の意味・使い方・類語などを説明しました。本来は「綺羅」と言う名詞に続けて、「綺羅、星のごとく」と言う表現だったのですが、「綺羅星のごとく」と、「綺羅星」を一つの名詞であると誤り続けてきたために「綺羅星」と言う言葉が一般的に用いられるようになったと説明しました。このような語源はとても興味深いですね。日本語に限らず、言語と言うのは、誤用や一般への浸透などにより、時を経て読み方や意味が変遷していくものなのです。語源を知ることで、知識と理解が深まりますから、気になった言葉は是非調べてみましょう。