
端的に言えば、残滓の意味は「残りかす」なのですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
元新聞記者で、ライター歴20年のキャリアを持つトラコを呼んです。一緒に「残滓」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/トラコ
全国紙の記者を7年。その後、雑誌や書籍、Webでフリーの記者などとして活動中。文字の正確さ、使い方に対するこだわりは強い。
「残滓」の意味は?
まず、「残滓」には、どのような意味があるのでしょうか。辞書・辞典で調べてみました。
残りかす。「封建思想の残滓」
出典:デジタル大辞泉(小学館)「ざん-し【残滓】」
残滓は「ざんし」と読みます。また、慣用読みで「さんざい」と読むこともあるので注意が必要です。
意味は、わかりやすく一言で表すと「残りかす」「残りもの」「残留物」などが挙げられます。これでイメージが沸きやすいでしょう。
時代が変わって、新たな体制が始まっても、前時代のものが残っている、つまりその名残りを指します。古いものを残滓と言って、比喩して表現することもあるのを、覚えておきましょう。
「残滓」の語源は?
次に「残滓」の語源を確認しておきましょう。
残滓の「滓」(さい)は、訓読みすると「かす」であり、正確には「液体を濾した後の残り」という意味です。つまり、あとに残ったかす、という意味になります。
しかも、滓だけでも、残るという意味が含まれているため、残りかすという意味合いがさらに強調されていることがわかるはずです。
「残滓」の使い方・例文
続いて、「残滓」の使い方を、例文を使って見ていきましょう。
\次のページで「「残滓」の類義語は?違いは?」を解説!/