「誠意」の類義語には何がある?
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「誠意」の類義語はさまざまですが、代表的なものとしては「誠実さ/まごころ/正直さ/真面目さ/実直さ」などの言葉が当てはまります。正直であること、真面目で熱心であること、無欲で一生懸命なことなどの言葉であれば置き換え可能です。「誠意」という言葉そのものが意味としては広く大きい範囲を指すため、細分化すると類義語には事欠きません。
注意として品詞として名詞になるため、置き換えの際は品詞の変化を確認しなければならないことです。例えば、「誠意ある態度」という言葉を類義語で置き換える際、「実直」という言葉が当てはまるからと言って「実直ある態度」などという文章にしてしまうと、文章として不正解ということになります。
「誠意」は英語で何という?
「誠意」を英語にすると「sincerity」であり、「誠意」という言葉としても使用できますが、「誠実な」という意味も持っている言葉です。このことからも、「誠意」と「誠実さ」がとても近い意味であることが伺えます。他にも「真摯/純真/忠誠」などという言葉も意味しており、日本語のニュアンスと100%一致しているわけではない言葉です。
他に「good faith」という言い回しもあり、こちらは「誠意」という意味以外に「善意」という意味を持っています。「善意」という言い方になると違和感を覚えるかもしれませんが、注意深く考えると「私利・私欲が無い」という部分と一致していることに気が付くでしょう。
「誠意」には意味がないのか?
「誠意」という言葉を検索すると、サジェストに「意味がない」という言葉が出てきます。これは「誠意」を受ける側が、「誠意を見せます」と言われたにも関わらず納得のいく結果に結びつかなかったため、「誠意など見えなかった」と判断したというケースが多いということの証左です。
「誠意」という言葉は相手がありきのもの。まごころを尽くそうにも、相手が居ないのではどうにもなりません。言い換えると、「誠意」には必ず自分と相手という2つの立場があるわけです。この両者の納得こそが「誠意の結果」であるにも関わらず、私利私欲を考えたり、あるいは独りよがりな考えになって相手のことを考えられないと、「誠意に意味がない」という結果に結びついてしまいます。
「誠意」という言葉を知ることは大切ですが、行動としての「誠意」とは何かということも考えてみてください。