「誠意」ってどう使うの?
「誠意」は以下のように使用します。
1.「誠意」が伝わって来ない相手と取引するのは、気が進まない。
2.そこまで怒らせてしまったら、誠意を見せて謝らないとまず許してもらえないだろう。
3.相手に「誠意」を伝えるのは簡単なことじゃない。
「誠意」とは意志を表す名詞であり、「見せる/伝える感じる」などが繋がる場合が多いです。状況によっては「誠意の証」など、修飾に使用されるケースもあります。使い方に迷った場合は、「まごころ」などの単語と置き換えると分かりやすいでしょう。
また、文章的に正しいかどうかとは別に、あまり多用するべき言葉ではないという側面も持っています。「誠意」を見せる側にしろ見せられる側にしろ、あまりに「誠意」という言葉を使いすぎると、言葉の重みがどんどん軽くなっていくため注意してください。
「誠意」とは具体的に?
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「誠意」は人間の感情や意志、態度に関わる言葉です。そのため、「具体的にはこれが誠意にあたります」と言えるような明確な定義があるわけではありません。何をもって誠意とするのかは人それぞれであり、ある人からは「誠意だ」と頷けるようなことでも、他の人にとっては「誠意とは言えない」という場合もあります。
重要なのは「誠意」を発する側と受け取る側の感覚です。他の人から見て「誠意」と呼べるかどうかは、突き詰めると最重要というわけではありません。
ビジネスにおける「誠意」とは?
ビジネスの世界において、「誠意」という言葉は高い頻度で出てきます。「誠心誠意努めます」「誠意を尽くします」などの言い回しを見かけたことのある人は、少なくないでしょう。前述した2つの言い回しは、いずれも「力の及ぶ限り頑張ります」という意味になりますが、ビジネスの世界では特に「頑張ります」と言葉に出して言う機会が多いです。
これから頑張って良い仕事をしますという意味でも使用されますが、同じくらい失敗した際のリカバリーの言い回しとしても使用されます。「熱心に仕事させて頂きます」という意味だけではなく、「ミスしたのはこちらなので、取り返すために自分側の利益(私利)は捨てさせていただきます」と述べているわけです。
恋愛の世界での「誠意」って何?
ビジネスの他に、もうひとつ「誠意」という言葉がキーワードとして出てきがちなのが、恋愛の世界です。ただしこちらはビジネスとは異なり、「誠意」を用いた言い回しが重用されるというよりは、相手に対して「誠意」ある態度を取るべきという論調からになります。
「誠意」ある態度を取るべきというのは、正しいことです。しかし実際問題として、どのようにすれば「誠意ある態度」とみなされるのかはケースバイケースであり、定義があるわけではありません。定義はないが、「誠意」が強く求められる。恋愛はそういう世界であるからこそ、人は「誠意とは何か?」について悩みながらも行動しているのです。
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