
「教唆」の使い方・例文
では「教唆」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.他人を教唆して犯罪を実行させることも、立派な犯罪だ。
2.彼は直接手を下していないものの、教唆犯として罪に問われるそうだ。
3.この問題の裏には、人々を教唆扇動させた人物が存在している。
「教唆」は多くの場合、犯罪などの悪事を行うことをそそのかす場合に用いられます。それ以外の善良な行為には不向きですので、注意が必要です。
また、最初に紹介した「教唆犯」という使用例の他、3のように「教唆扇動」という四字熟語で用いられる場合もあります。「扇動」とは、他人の感情を煽り立てることですので、他人をあおり悪事を働くようそそのかす、という意味になりますので、こちらも合わせて覚えておきましょう。
その1「そそのかす」
ここまででも何度か紹介しました。漢字では「唆す」で、「教唆」という熟語の一部になっている言葉です。そのため、「教唆」とほぼ同義であると覚えていて問題ありません。
特に共通している部分としては、以下の2点が挙げられます。1つは、「教唆」と同じく、他人を悪いことをするようけしかける場合に使われるということです。良い行為を勧める場合には使うことができないので、注意しましょう。
2つ目は「普段考えてもいないようなこと」をさせる、というニュアンスがあることです。例えば、「一度悪事を働いてみたかった」と思っている人に「やりなよ」と背中を押すような場面では「そそのかす」や「教唆」は不適な表現となります。
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