この記事では「エナジー」について解説する。

端的に言えばエナジーの意味は「気力」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

塾講師歴5年のれお先生を呼んです。一緒に「エナジー」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/れお先生

教壇に立って、授業をすること5年。今も現役塾講師として、中学生・小学生を指導している。塾での経験を活かし、子供でも分かりやすい記事の作成を心がける。

「エナジー」の意味や使い方まとめ

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「エナジー」という言葉は近年よく耳にするようになりました。高校生や大学生は、定期テスト前にエナジードリンクを飲んだことがある人が多いのではないでしょうか。なじみの深い言葉になってきていますが、正しく意味を理解しましょう。それでは早速「エナジー」の意味や使い方を見ていきましょう。

「エナジー」の意味は?

「エナジー」には、次のような意味があります。

エナジー【energy】
「エネルギー」に同じ。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「エナジー」

エネルギー【ドイツ Energie】
1 物事をなしとげる気力・活力。精力。「仕事で―を消耗する」「若い―」

2 物体が物理的な仕事をすることのできる能力。力学的エネルギー(運動エネルギーと位置エネルギー)のほか、光・電気・熱・化学・原子などの各エネルギーがある。さらに相対性理論によれば、質量そのものもエネルギーの一形態である。

3 「エネルギー資源」の略。

[補説]英語ではエナジー(energy)。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「エネルギー」

「エナジー」と「エネルギー」が同じだと知っていましたか?この2つの言葉は、英語ではエナジー、ドイツ語ではエネルギーといいます。この2つの言葉は、類義語ではなく全く同じ意味の言葉です。「エネルギー」の方が現状日本においてなじみの深い言葉ですが、これから逆転するかもしれません。

「エナジー」の使い方・例文

「エナジー」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

\次のページで「「エナジー」の類義語は?違いは?」を解説!/

1.若くエナジーに溢れている社員を求めている。
2.力学的エネルギーは英語でMechanical energy(マシニカル エナジー)という。

例文1での使い方は、「エネルギー」の意味1の活力の意味で使いました。カタカナ語にはエネルギッシュという「エネルギー」から変化した言葉があり、「エナジー」と同じように活力・気力を指す言葉なので覚えておきましょう。

例文2では、物理分野での「エナジー」の使い方です。日本では、「エナジー」よりも「エネルギー」が定着しています。同じ意味になるからと「エナジー」に置き換えて使うと相手を困惑させてしまう可能性があるので、ケースバイケースで使い分けましょう。

「エナジー」の類義語は?違いは?

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「エナジー」の類義語には「バイタリティー」「パワー」があります。

その1「バイタリティー」

「バイタリティー」には、次のような意味があります。

バイタリティー【vitality】
いきいきとした生命力。活力。活気。「―に富む」「―のある人」

出典:デジタル大辞泉(小学館)「バイタリティー」

「エナジー」の気力・活力といった意味と「バイタリティー」の意味が類義語になります。「バイタリティー」は、バイタリティー溢れる人のように「エナジー」と同じ意味として使うことが出来ますが、化学分野や物理分野で使うことは少ないです。使う場面や分野に応じて使い分けましょう。

\次のページで「その2「パワー」」を解説!/

その2「パワー」

「パワー」には、次のような意味があります。

パワー【power】
1 力。能力。体力。「パンチに―がない」「―のみなぎっている人」

2 権力。支配力。軍事力。「バランス‐オブ‐―」

3 政治や社会を動かす集団の力。勢力。「住民―」

4 原動機などの馬力。動力。仕事率。「―のあるエンジン」

出典:デジタル大辞泉(小学館)「パワー」

 

「パワー」の意味1と「エナジー」の気力・活力という意味がが類義語になります。この2つの言葉の違いは、「パワー」は肉体的な力を表し、「エナジー」は精神的な力を表すことが多いです。どこからくる「力」なのかを意識して使い分けましょう。

「エナジー」の対義語は?

「エナジー」の対義語は、「メランコリック」です。

「メランコリック」

「メランコリック」には、次のような意味があります。

メランコリック【melancholic】
[形動]物思いに沈むさま。憂鬱であるさま。「―な感情」

出典:デジタル大辞泉(小学館)「メランコリック」

「エナジー」の気力・活力の意味に対して、「メランコリック」は対義語になります。「メランコリック」が憂鬱なという意味です。体からの疲れではなく、精神的に疲弊していて、暗い雰囲気が出ています。英語で使うときには、「うつ病」として使うこともあるので覚えておきましょう。「エナジー」には、明るい雰囲気があり、「メランコリック」には暗い雰囲気が出ていることも対義的です。

\次のページで「「エナジー」の英訳は?」を解説!/

「エナジー」の英訳は?

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「エナジー」の語源は、英語の「energy」です。

「energy」

「energy」には、次のような意味があります。

energy

名詞 不可算名詞

1 a 精力、気力、元気;力、勢い

   b 〔しばしば複数形で〕(人の)活動力、行動力、能力

2【物理学】エネルギー、勢力

出典:新英和中辞典(研究社)「energy」

英語の「energy」は、日本語の「エネルギー」と同じ意味です。日本語では物理学で「エナジー」ではなく「エネルギー」を使いますが、英語の「energy」は物理学でもは使います。英語の「energy」の語源は、ギリシア語の「energeia」だと言われており、「energeia」とは「仕事・活動」を意味する言葉です。この言葉が、ラテン語、フランス語を経由して、英語になりました。

「energy」を使った例文を紹介します。

1.They have too much energy.(彼らは元気がよすぎる)

2.the mental energy to endure hardships(困難に耐えうる気力)

3.Energy -efficient technology Japan has technologies  to efficiently utilize energy(高いエネルギー効率技術)

「エナジー」を使いこなそう

この記事では「エナジー」の意味・使い方・類語などを説明しました。「エナジー」はカタカナ語では「気力・活力」として使われ、カタカナ語の「エネルギー」と同じ意味です。この2つの言葉がカタカナ語となる語源が異なり、「エナジー」は英語、「エネルギー」はドイツ語となっています。日本では「エネルギー」の方が定着していますので物理学などでは、意味が同じだとしても「エナジー」に置き換えない方が無難です。また、類義語には「バイタリティー」「パワー」があり、対義語には「メランコリック」があります。「メランコリック」とは、精神的な疲れからの憂鬱さを表す言葉です。エナジーは英語で「energy」と表され、カタカナ語の「エネルギー」と同じ意味・用途で使います。カタカナ語の「エナジー」と英語の「energy」には、使われ方に差があるので注意が必要です。

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国語言葉の意味

「エナジー」の意味や使い方は?例文や類語を現役塾講師がわかりやすく解説!

この記事では「エナジー」について解説する。

端的に言えばエナジーの意味は「気力」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

塾講師歴5年のれお先生を呼んです。一緒に「エナジー」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/れお先生

教壇に立って、授業をすること5年。今も現役塾講師として、中学生・小学生を指導している。塾での経験を活かし、子供でも分かりやすい記事の作成を心がける。

「エナジー」の意味や使い方まとめ

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「エナジー」という言葉は近年よく耳にするようになりました。高校生や大学生は、定期テスト前にエナジードリンクを飲んだことがある人が多いのではないでしょうか。なじみの深い言葉になってきていますが、正しく意味を理解しましょう。それでは早速「エナジー」の意味や使い方を見ていきましょう。

「エナジー」の意味は?

「エナジー」には、次のような意味があります。

エナジー【energy】
「エネルギー」に同じ。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「エナジー」

エネルギー【ドイツ Energie】
1 物事をなしとげる気力・活力。精力。「仕事で―を消耗する」「若い―」

2 物体が物理的な仕事をすることのできる能力。力学的エネルギー(運動エネルギーと位置エネルギー)のほか、光・電気・熱・化学・原子などの各エネルギーがある。さらに相対性理論によれば、質量そのものもエネルギーの一形態である。

3 「エネルギー資源」の略。

[補説]英語ではエナジー(energy)。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「エネルギー」

「エナジー」と「エネルギー」が同じだと知っていましたか?この2つの言葉は、英語ではエナジー、ドイツ語ではエネルギーといいます。この2つの言葉は、類義語ではなく全く同じ意味の言葉です。「エネルギー」の方が現状日本においてなじみの深い言葉ですが、これから逆転するかもしれません。

「エナジー」の使い方・例文

「エナジー」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

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