この記事では「これを機に」について解説する。

端的に言えばこれを機にの意味は「この機会に」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

今回は広報担当者としての経験を持つライター「井上 樹」を呼んです。一緒に「これを機に」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/井上 樹

“広報担当者”としての顔を併せ持つライター。「単語の意味レベルでも、誤った情報は発信しない」をモットーにしている。今回は「これを機に」について分かりやすく解説していく。

「これを機に」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「これを機に」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「これを機に」の意味は?

「これを機に」には、次のような意味があります。

ある出来事に関連して言う表現で、「それをきっかけとして」、「この機会に」などの意味で用いられる。

出典:実用日本語表現辞典「これを機に」

「これを機に」は日常会話、ビジネスシーン問わず、色々な場面で役立つ言葉です。冒頭で桜木さんが説明したように、「この機会に」という意味を持ち、他にも「今回のことをきっかけに」という意味で用いられるように、新たに何かを始めるタイミングなどで使用されます。

元々「機」という言葉には「物事の起こるきっかけ。また、物事をするのによいおり。」という意味があり、これを機にの「機」は機会の「機」と覚えておくと、意味を理解しやすいですよ。

また、「これを機に」は、物事のその後が良い方向に進むようなときに使われます。具体的な使い方は、後で例文を紹介しますね。

「これを機に」の使い方・例文

「これを機に」は「良い方向に進むようなときに使われる」と紹介しましたが、実際にはどんな使われ方をするのでしょうか。以下の例文を見ながら、「これを機に」の使い方を理解していきましょう。

\次のページで「「これを機に」の類義語は?違いは?」を解説!/

1.本日よりこちらの部署に異動してきました。これを機にしっかりと経験を積み、日々精進してまいります。

2.私事ですが先日結婚いたしました。これを機に公私ともにさらに邁進する所存です。

3.時代の流れが大きく変わろうとしています。これを機に弊社のサービスをご利用いただければ幸いです。

「これを機に」を使うことで、何かのきっかけで人と知り合った、または状況が変わった時などに今後に向けた前向きな気持ちを表すことができます。例文1のように人事異動や転職があった際に用いると、周りの人にもポジティブな印象を持ってもらえそうですね。また、例文2のように結婚などで自分の状況が変わった際にも、その事柄をきっかけに自分が前向きに変化していくことを表現できますよ。

ビジネスシーンにおいては、商談などで契約を成立させたい場面で使われます。例文3は、相手に「良い機会ですよ」と呼びかけるようなニュアンスを伝えることができる表現です。

「これを機に」の類義語は?違いは?

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さきほどの例文のように、「前向きな場面」でよく使われるこれを機に。類義語にはどんな言葉があるのでしょうか。一緒に確認していきましょう。

その1「これを契機に」

「契機」には「きっかけ、動機」などの意味があるため、「これを契機に」は「これを良いきっかけとして」という意味合いになります。将来への変化を表す場面で使われ、これを機にと同様に前向きなニュアンスがある表現です。

商談がうまくまとまったので、これを契機にどんどんプロジェクトを進めていきたい。

\次のページで「その2「好機と捉える」」を解説!/

その2「好機と捉える」

「好機」は、「物事をするのにちょうどよい機会、チャンス」という意味があるため、「好機と捉える」は「これを良い機会と受け止める」という意味合いの言葉です。ネガティブな事柄を前向きに捉えるような場面でも使われます。

今回の失敗を好機と捉え、次の目標を決めていこう。

その3「これを転機に」

「転機」は、「他の状態に転じるきっかけ」を意味する言葉です。「これを転機に」を使うことで、単なるきっかけだけではなく、その後の状況が“変わる”というニュアンスを伝えることができます。

父の仕事の都合で引っ越しをすることになったが、これを転機に新しい友達が増えれば良いなと思う。

「これを機に」の対義語は?

結論から言うと、「これを機に」には決まった対義語はありません

しいて言うなら、何かをきっかけに物事が悪い方向に進んでしまう、という意味合いがある「悪影響を及ぼす」「不幸をもたらす」などで表現することができます。

「これを機に」の英訳は?

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最後に、これを機にを英訳するとどんな表現になるのかをご紹介しますね。

\次のページで「「On this occasion」」を解説!/

「On this occasion」

「On this occasion」には「この機会に」という意味があり、今回のこれを機にと同じような意味やニュアンスを持つ英語表現です。

他にも機会を表す言葉としては「opportunity」や「chance」などがありますが、「On this occasion」に比べると若干フランクな印象があります。ビジネスシーンでは軽く感じられる場合もあるので、相手や内容によって使う言葉を選んでいきましょう。

最後に、英語の例文を一つご紹介して、今回の「これを機に」についての解説を終わります。

I will start a new business on this occasion.
(僕はこれを機に新しいビジネスを始めるつもりなんだ。)

「これを機に」を使いこなそう

この記事では「これを機に」の意味・使い方・類語などを説明しました。これを機には新たに何かを始めるようなときに使われ、「この機会に」という意味を持つことがわかりましたね。

また、ビジネスシーンでは、相手に「良い機会ですよ」と呼びかけるようなニュアンスを伝えることができるので、契約まであと一息のここぞという時に「これを機に」を使って、相手に決断を促してみましょう。ただし、タイミングを間違えると相手が決断を急かされているように感じて、不快感を覚える可能性もあるので、状況などを確かめてから使うようにすることが大切です。

今回説明したように類義語もいくつかあるので、ニュアンスの違いをしっかりと理解して、「これを機に」を使いこなしましょう。

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国語言葉の意味

「これを機に」の意味や使い方は?例文や類語を広報担当者ライターがわかりやすく解説!

1.本日よりこちらの部署に異動してきました。これを機にしっかりと経験を積み、日々精進してまいります。

2.私事ですが先日結婚いたしました。これを機に公私ともにさらに邁進する所存です。

3.時代の流れが大きく変わろうとしています。これを機に弊社のサービスをご利用いただければ幸いです。

「これを機に」を使うことで、何かのきっかけで人と知り合った、または状況が変わった時などに今後に向けた前向きな気持ちを表すことができます。例文1のように人事異動や転職があった際に用いると、周りの人にもポジティブな印象を持ってもらえそうですね。また、例文2のように結婚などで自分の状況が変わった際にも、その事柄をきっかけに自分が前向きに変化していくことを表現できますよ。

ビジネスシーンにおいては、商談などで契約を成立させたい場面で使われます。例文3は、相手に「良い機会ですよ」と呼びかけるようなニュアンスを伝えることができる表現です。

「これを機に」の類義語は?違いは?

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さきほどの例文のように、「前向きな場面」でよく使われるこれを機に。類義語にはどんな言葉があるのでしょうか。一緒に確認していきましょう。

その1「これを契機に」

「契機」には「きっかけ、動機」などの意味があるため、「これを契機に」は「これを良いきっかけとして」という意味合いになります。将来への変化を表す場面で使われ、これを機にと同様に前向きなニュアンスがある表現です。

商談がうまくまとまったので、これを契機にどんどんプロジェクトを進めていきたい。

\次のページで「その2「好機と捉える」」を解説!/

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