この記事では「スーパーバイザー」について解説する。

端的に言えばスーパーバイザーの意味は「監督する人」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

さまざまな分野の本に触れ、知識を培ってきた「つゆと」を呼んです。一緒に「スーパーバイザー」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/つゆと

子供の頃からの筋金入り読書好きライター。むずかしい言葉や複雑な描写に出会っても、ねばり強く読みこんで理解することをポリシーとする。言葉の意味も、妥協なくていねいに解説していく。

「スーパーバイザー」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「スーパーバイザー」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「スーパーバイザー」の意味は?

「スーパーバイザー」には、次のような意味があります。

1.監督者。管理者。
2.小売業界で、消費者の需要・好みなどを的確に把握し、仕入れ商品の選択を判断する人。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「スーパーバイザー」

「スーパーバイザー」は主に役職を表す言葉ですが、業界により仕事の内容が少しずつ違います。小売業界、福祉関係、コールセンター、テレビ・映画や出版業界、テニス界…これらすべてにスーパーバイザーと呼ばれる人がいるのです。

全体として「監督者や管理者」的な仕事である、というのは上の辞書の1の意味のとおり。もし求人情報などで「スーパーバイザー」という職種を見たら、店や人を監督・管理する仕事と思ってください。

例外として、IT用語の「スーパーバイザ(慣習的に語尾をのばさないことが多い)」は、役職ではなくOS(オペレーションシステム)内のプログラムをさす言葉です。OSの中核であり、コンピュータの制御・管理をおこないます。興味があれば調べてみてくださいね。

「スーパーバイザー」の語源は?

次に「スーパーバイザー」の語源を確認しておきましょう。「スーパーバイザー」の語源は英語の「supervisor」。意味は「監督者」「管理人」「上司」などです。学校や教育委員会の「主任」や「主事」といわれる人も「supervisor」で表します。

「supervisor」のもとの動詞である「supervise」は、業務や業務をおこなう人を適切に監視・指導する、という意味です。それをする人が「supervisor」ですから、管理職、現場監督など、場面に応じてさまざまな役職を表す言葉となります。

\次のページで「「スーパーバイザー」の使い方・例文」を解説!/

「スーパーバイザー」の使い方・例文

「スーパーバイザー」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.ここのエリアを担当するスーパーバイザーは本部から来た人だけど、各店舗の話をよく聞いてくれるし、スタッフを大切に考えてくれていると感じるよ。
2.コールセンターのスーパーバイザーとしてやりがいを感じるのは、自分が育成したオペレーターが一人前になって活躍できるようになったときです。
3.漫画原作のこのドラマ、原作者がスーパーバイザーやってるんだ。どうりで原作の不気味さがちゃんと表現されてるわけだ。
4.国際テニス連盟から派遣されたスーパーバイザーは、昨日の便で現地に到着しています。

例文1にでてくるのは、コンビニやスーパーなど小売店を管理する「スーパーバイザー」です。スーパーバイザーの職務は各店舗を管理・監督することであり、現場の業務にくわしい人でないと務まりません。店長からスーパーバイザーに昇格するほか、本部に所属する社員が経験をつんでスーパーバイザーになるなどのパターンがあります。

例文2にでてくるのは、コールセンターに勤務する「スーパーバイザー」。コールセンターのスーパーバイザーの仕事には、新人オペレーターの育成や勤怠管理、クレームなど難しい案件への対応があります。新人を戦力となる人物に育て上げたときの達成感は大きいでしょう。

例文3は、テレビ・映画や出版業界においての「スーパーバイザー」を使った文章です。この場合の「スーパーバイザー」は「監修者」。直接監督するのとは違う立場をさします。

例文4は、テニスの大会における「スーパーバイザー」を使った文章です。国際的な規模のテニスの大会では、審判団のトップを務める人を「ス-パーバイザー」とよびます。

「スーパーバイザー」の類義語は?違いは?

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「スーパーバイザー」の類義語には「マネージャー」があります。

「マネージャー」

「マネージャー」は、ある部門の管理者をさす役職名です。英語の「manager」が「支配人」「経営者」という意味で使われることを考えると、日本語の「マネージャー」がある部門の長をさすのも納得がいきます。

「スーパーバイザー」も「マネージャー」も、統括する部門のトップをさす言葉です。「スーパーバイザー」は複数の組織を統括するイメージがあるのが、違う点といえるでしょうか。しかし「エリアマネージャー」という言葉もあるとおり「マネージャー」も同じ意味で使うことがあります。厳密な違いは見当たりません。

しかし「マネージャー」と聞いて最初にイメージするのは、高校の野球部などにいる女子「マネージャー」かもしれません。競技には参加せず、部活動にかかわるいろいろな雑用をこなしてくれる人のことですね。「マネージャー」と聞いて「女子マネ」をイメージするのは、アニメ・マンガ文化が花開く日本ならではでしょうか。

\次のページで「「スーパーバイザー」の対義語は?」を解説!/

「スーパーバイザー」の対義語は?

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「スーパーバイザー」の対義語はありません。

「スーパーバイザー」は「監督・管理する人」のことです。ここでは「管理される」側にあたる「従業員」を紹介します。

「従業員」

「従業員」は、企業と雇用の契約を結んで働いている人のことです。正社員のほか、契約社員、パート、アルバイト、どの雇用形態の人も「従業員」に当てはまります。

「スーパーバイザー」の役職にある人は、企業によっては役員であることも。一般の従業員を監督・指示する立場であることに違いありません。「監督する人」と「監督される人」という意味において、「スーパーバイザー」と「従業員」は対になる概念を持つ言葉といえます。

「対立する者同士」という意味で紹介したのではありませんよ。そこはあしからず。

「スーパーバイザー」を使いこなそう

この記事では「スーパーバイザー」の意味・使い方・類語などを説明しました。

「スーパーバイザー」はおおまかにいうと「監督・管理する人」という意味です。その仕事は、業種により「複数の店舗を管理する」「部下にあたる人々を監督する」などの違いがあります。映像や出版業界では「監修者」、テニス界では「審判団のトップ」などの意味でも使われる言葉です。

目標の数値を達成するためのリーダーシップとともに、スタッフのメンタルに気を配るコミュニケーション力も必要な「スーパーバイザー」。なかなかにやりがいのある仕事といえるでしょう。

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国語言葉の意味

「スーパーバイザー」の意味や使い方は?例文や類語を読書家Webライターがわかりやすく解説!

この記事では「スーパーバイザー」について解説する。

端的に言えばスーパーバイザーの意味は「監督する人」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

さまざまな分野の本に触れ、知識を培ってきた「つゆと」を呼んです。一緒に「スーパーバイザー」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/つゆと

子供の頃からの筋金入り読書好きライター。むずかしい言葉や複雑な描写に出会っても、ねばり強く読みこんで理解することをポリシーとする。言葉の意味も、妥協なくていねいに解説していく。

「スーパーバイザー」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「スーパーバイザー」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「スーパーバイザー」の意味は?

「スーパーバイザー」には、次のような意味があります。

1.監督者。管理者。
2.小売業界で、消費者の需要・好みなどを的確に把握し、仕入れ商品の選択を判断する人。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「スーパーバイザー」

「スーパーバイザー」は主に役職を表す言葉ですが、業界により仕事の内容が少しずつ違います。小売業界、福祉関係、コールセンター、テレビ・映画や出版業界、テニス界…これらすべてにスーパーバイザーと呼ばれる人がいるのです。

全体として「監督者や管理者」的な仕事である、というのは上の辞書の1の意味のとおり。もし求人情報などで「スーパーバイザー」という職種を見たら、店や人を監督・管理する仕事と思ってください。

例外として、IT用語の「スーパーバイザ(慣習的に語尾をのばさないことが多い)」は、役職ではなくOS(オペレーションシステム)内のプログラムをさす言葉です。OSの中核であり、コンピュータの制御・管理をおこないます。興味があれば調べてみてくださいね。

「スーパーバイザー」の語源は?

次に「スーパーバイザー」の語源を確認しておきましょう。「スーパーバイザー」の語源は英語の「supervisor」。意味は「監督者」「管理人」「上司」などです。学校や教育委員会の「主任」や「主事」といわれる人も「supervisor」で表します。

「supervisor」のもとの動詞である「supervise」は、業務や業務をおこなう人を適切に監視・指導する、という意味です。それをする人が「supervisor」ですから、管理職、現場監督など、場面に応じてさまざまな役職を表す言葉となります。

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