
1.今日の彼はいつもと違って、すこぶる調子が良さそうだ。
2.最近は新規の仕事が順調に進んでいないため、部長の機嫌がすこぶる悪い。
3.新しく赴任してきた先生はすこぶる付きの美人で、すぐに学校中の噂になった。
「すこぶる」は副詞として名詞や形容詞を修飾することで、その程度が予想以上であることを表します。例文1の「すこぶる調子が良さそう」は、「とても調子が良さそう。予想以上に調子が良さそう」という意味です。
また、「すこぶる」はポジティブ、ネガティブ問わず使われる言葉なので、例文2のように、「機嫌が悪い」を修飾し、想像以上に機嫌が悪いという意味を表すことができます。
例文3の「すこぶる付き」は、「“すこぶる”という言葉がつくほど、程度がたいそうな様子」を意味する表現です。例文のように「すこぶる付きの美人」などと使われることが多く、「並外れた美しい女性」という意味になります。
その1「はなはだ(甚だ)」
「はなはだ(甚だ)」は、「普通の程度をはるかに超えている」という意味があります。「甚だ疑問」、「甚だ遺憾」など好ましくない事柄について使われることが多い言葉です。
個人的には、この企画が本当に成功するのか甚だ疑問です。
その2「しこたま」
「しこたま」は、数量が多いことを表し、「たくさん」という意味があります。「すこぶる」が程度の大きさを表すのに対して、「しこたま」は「目に見える量」の多さを表現する言葉です。
ただし、「しこたま」はフランクなニュアンスが強いため、上司や目上の人との会話など、かしこまったシチュエーションでは使用を避けるべきでしょう。
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