2.イカダモ
複数の細胞がいかだのようにつながった構造をしているのがイカダモです。イカダモ科の中の、イカダモ属とデスモデスムス属に、一般的に「イカダモ」とよばれる生物が含まれています。
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細胞の数は4個や8個が多く、細胞同士は一列の直線状に並んでいるものや、2列で互い違いになるように配置しているものなどがあります。
3.クンショウモ
細胞が円を描くように平面的に配置され、その姿がまるで勲章のように見えることから名付けられた藻類がクンショウモです。8個、16個、32個などの細胞によって構成されます。
ボルボックス目の細胞がもっているような鞭毛は持たないため、あまり動きません。そのため、学校では観察教材としてよく利用されます。
単細胞生物と多細胞生物をつなぐ存在?
初めにも少し述べましたが、細胞群体が注目される理由の一つに「単細胞生物と多細胞生物をつなぐ存在」なのではないかと考えられている点があります。ばらばらになっても生きていけるけど、あえて集まり、ゆるくお互いを固定している…長い進化の道筋の中で、このような生物が生き残ってきたということを考えれば、細胞群体にはなんらかの利点があるのかもしれません。
学校で生物学を勉強中の皆さんは、代表的な細胞群体の名前を言えるようにしておきましょう!
イラスト提供元:いらすとや