
「二つ返事」の対義語は?
続いて、「二つ返事」の対義語を見ていきましょう。「ためらうことなく、すぐに承諾すること」という意味と反対の言葉は何でしょうか。それは「生返事」と「空返事」です。それぞれを見ていきましょう。
「生返事」気のない返事
「生返事(なまへんじ)」は、「気が乗らない時のいい加減な返事」という意味の言葉です。仮に「はい」と言った場合、口先では「はい」と言っていますが、心の中では全く乗り気ではないので承諾をしているわけではありません。つまり、「口先だけの返事で中身が伴っていない返事」の場合に使う言葉です。「二つ返事」には「承諾」の意味が含まれるので、対義語だと言えるでしょう。
「空返事」うわべだけの返事
「空返事(そらへんじ・からへんじ)」は、「相手の言うことを聞かずにいい加減に行ううわべだけの返事」という意味の言葉です。仮に「はい」と言った場合でも、話をまともに聞いているわけではなく、承諾をしているわけでもありません。つまり、「生返事」と同様に「口先だけの返事で中身が伴っていない返事」の場合に使う言葉です。「二つ返事」には「承諾」の意味が含まれるので、対義語だと言えるでしょう。
「二つ返事」の英語表現は?

image by iStockphoto
次に、「二つ返事」の英語表現を見ていきましょう。「二つ返事」の英語表現だからと言って、「二つ」を表す単語と「返事」を表す単語を組み合わせれば「二つ返事」という言葉を表せるというわけではありません。
「readily accept」
「二つ返事」の英語表現は、「readily accept」です。「readily accept」は直訳すると「快く引き受ける」という意味になります。「二つ返事」には「要望に対し快く承諾する」というニュアンスが含まれているため、適切な英語表現だと言えるでしょう。続いて、例文です。
1.Mr. Smith readily accepted Kent’s unreasonable request. スミス氏はケント氏からの無理難題を二つ返事で引き受けた。
2.Country A readily accepted the request for reinforcements from Country B. A国はB国からの援軍要請を二つ返事で引き受けた。
\次のページで「「一つ返事」という言葉は間違い?」を解説!/