
1.突然の変更依頼だったが、A社の担当者は二つ返事ですぐに対応してくれた。その他にも無理なお願いをしてしまったが、嫌な顔一つせず対応してくれてありがたかった。
2.気になっているA子さんからのデートのお誘いに、二つ返事で反応した。
3.こういったこと、三井君が得意ですよ。彼自身こういうの好きですし、彼に頼めば二つ返事で引き受けてくれるんじゃないかなぁ。
例文1は、「突然の変更依頼に対しても、A社の担当者は嫌な顔せずにすぐに対応してくれた」という文脈で「二つ返事」が使用されています。クライアントからの突然の変更依頼は、いくらお客様が相手の商売でもいい気分ではありません。「二つ返事」で変更に対応してくれる人は、プロ中のプロですね。
例文2は、「気になっている女子からのデートのお誘いを、速攻でOKした」という文脈で「二つ返事」が使用されています。気になる異性からのデートのお誘い、「二つ返事」で反応する人がほとんどではないでしょうか。
例文3は、「三井君に頼めばすぐに引き受けてくれる」という文脈で「二つ返事」が使用されています。自分が得意な分野での仕事なら、「二つ返事」で引き受けやすいですよね。
また、「二つ返事」という言葉自体に「承諾する」「返事する」という意味が含まれているので、「二つ返事で承諾する」「二つ返事で返事する」という言い方は二重表現となり、原則しないので気をつけましょう。
「二つ返事」の類義語は?

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「二つ返事」の類義語は、「快諾」と「即応」です。この2つの言葉は、それぞれ意味は異なりますが、「二つ返事」という言葉が含むニュアンスと共通している部分があります。それぞれを詳しく見ていきましょう。
「快諾」気持ちよく承諾
「快諾(かいだく)」は、「気持ちよく承諾すること」という意味の言葉です。「二つ返事」には「要望に対し快く承諾する」というニュアンスが含まれているので、類義語と言えるでしょう。実際に使用する場合は、「快諾する」と動詞の形で用いられることが多いです。ちなみに、「二つ返事で快諾する」という言い方は、二重表現になってしまうので避けたほうが無難でしょう。
「即応」直ちに対応
「即応(そくおう)」は「直ちに対応すること」「状況・情勢にぴったり当てはまること」という2つの意味を持った言葉です。1番目の「直ちに対応」という意味は、「二つ返事」の持つ「承諾する」という意味と重なります。承諾をしなければ直ちに対応することはできませんからね。ちなみに、「二つ返事で即応する」という言い方は、二重表現にはならないので可能です。
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