
「悄然」の使い方・例文
「悄然」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.彼女は悄然とうなだれた。
2.秘書検定に落ちて彼は悄然とした面持ちだった。
3.その子供は教室で孤影悄然としていた。
例文1は最も基本的な悄然の用例となります。面接での落選など、何か悲しいことが起きて失意のうちにあることが想像できるでしょう。
例文2は「面持ち」と組み合わさることで、なんとも言えない悲しい顔をしていることを示しています。受かると思っていた試験に受からなかったことに、茫然としている様が想像できるでしょう。
例文3は悄然を四字熟語で用いた用例となります。孤影は「一人で寂しそうにしているさま」を意味するので、孤影悄然はほとんど同じ意味をもった熟語が二つ連なって悲しそうにしていることを強調しているわけです。
その1「意気消沈」
「悲しんでいるさま、元気がないこと」を意味する悄然の類義語として「意気消沈」が考えられます。「意気」は「何かをやり遂げようとする積極的な気持ち」を表しており、それが「消沈」するので、「元気がなくなること」を意気消沈は意味するわけです。また、意気消沈の同義語として「意気阻喪」(いきそそう)があることも覚えておきましょう。
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