
その2「悲観」
「悲観」は「ひかん」と読み、「事態を暗い向きに見ること。」という意味を持ちます。「心にいたみを感じてなげく・かなしむ・かなしい」という意味を持つ「悲」という漢字と、「見る立場・みかた」という意味を持つ「観」という漢字から成り立っているので、そこからも意味が推測できますね。「絶望」との違いは、「絶望」が「可能性がなくなっている”状況”を表していること」なのに対し、「悲観」は「物事を暗い向きに見ること」、つまり”主観的な観測”を指します。混同しないよう、気をつけて利用しましょう。
下記の例文を読んで、用法をより理解しましょう。
1.厭世的になっている彼は、周囲の励ましに耳を傾けてはくれなかった
2.彼は自分の将来を悲観しているので、きっと良い結果は出ないだろう
「絶望」の対義語は?
「絶望」の対義語には「希望」などがあります。例文と一緒に詳しく見ていきましょう。
「希望」
「希望」は「きぼう」と読み、「未来に望みをかけること」という意味を持ちます。「ねがう」「こいねがう」という意味を持つ「希」という漢字と、「望む」という意味を持つ「望」という漢字から成り立っているので、そこからも意味が推測できますね。「絶望」が「将来への可能性をなくしている状態」であることにに対し、「希望」は「未来への望みをかけること」を意味するので、対義語として数えられることが分かりますね。
下記の例文を見て、用法を確かめましょう。
1.有名なチームからやってきた彼は、僕たちサッカー部の希望だ
2.春からの新生活は、希望と出会いに満ちている
3.僕らの希望を乗せて、そのロケットは飛び立った
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