国語言葉の意味

「月下老人」の意味や使い方は?例文や類語を現役文学部生が解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「月下老人」について解説する。

端的に言えば月下老人の意味は「仲人」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

日本語検定一級を持ち、文学部に所属する現役大学生ライターである文学少女を呼んだ。一緒に「月下老人」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

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ライター/文学少女

文学部で学んでいる読書好きの現役大学生。大学のみならず、日々の読書や日本語検定・漢字検定などで学んだ知識を活かして、種々の言葉を丁寧に解説する。

「月下老人」の意味や語源・使い方まとめ

image by iStockphoto

台湾や中国の文化に精通している人以外、触れる機会がない言葉だと思います。それでは早速「月下老人」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「月下老人」の意味は?

「月下老人」には、次のような意味があります。

 結婚の仲だちをする人。仲人。氷人。月老。月下氷人。月下老。月下の翁。月下翁。むすびの神。

出典:精選版 日本国語大辞典(小学館)「月下老人」

「げっかろうじん」と読み、中国の故事成語を基にした四字熟語です。日本語の仲人(男女の縁を取り持つ人)にあたりますが、近年では結婚観の変化などから仲人という語自体あまり日常的ではないかもしれませんね。引用した辞書には様々な同義語が羅列されていますが、「月下氷人」「氷人」を除き全て同義語です(この二語については類義語の欄で説明します)。なおよく似た語に「月下美人」というものがありますが、これは大輪の純白の花を咲かせるサボテン科の植物を意味します。全くの別物なので注意しましょう。

「月下老人」の語源は?

次に「月下老人」の語源を確認しておきましょう。由来と成った故事成語の出典は「続幽怪録(続玄怪録)」という唐代の伝奇小説集です。

月夜の晩、韋個という青年は旅先の宋城で老人と出会います。老人は、自分の持っている赤い紐で男女を結ぶことで結婚に導く縁結びの神でした。そこで韋個が半信半疑で自身の将来の妻を尋ねると、老人は近くの八百屋の赤ん坊を示します。結局、十数年後に出世した韋個は有力者の娘と結婚しました。老人の話は嘘だったのかと思って、夫人に生い立ちを尋ねると、実は養女でありもともとは老人の言っていた八百屋の赤ん坊だったとわかるのです。

ここから、月の下で出会った老人を意味する月下老人で仲人を意味するようになりました。中国語表記でも「月下老人」ですが、発音を示すピンインはyuèxià lǎorénです。なお、恋愛を題材としたコンテンツ、特に少女漫画で頻出する「運命の赤い糸」もこの逸話に由来しています。

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