「次第」の使い方・例文
「次第」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.秘書に式の次第を確認した。
2.ふるさとに帰ることを決めた次第を、先生に話した。
3.常にアクセスランキング上位を保っていらっしゃる秘訣をおうかがいしたく、本日参った次第です。
4.相手の状況次第で、行くかどうかを判断する。
5.あのアニメの主人公は、上司の言いなり次第になってしまう人として描かれている。
6.メールの内容に誤りがないことが確認でき次第、ご連絡いたします。
例文1は、順序を意味する言葉として使われています。結婚式や卒業式など「式」の時には「式次第」と言いますが、忘年会や株主総会など「会」の時には「会次第」と言うこともできますよ。
例文2は、事のなりゆきを説明する意味として使われている例です。「事の次第によっては許される話ではない」などと言われたら、どっきりしてしまいますね。
例文3は、ビジネスシーンなどかしこまった場面で使われる言い回しですね。そうなるに至ったわけや事情を説明する場合に用いられます。
例文4は、そのことの事情のいかんによるという意味の例です。「テストに受かるかどうかは、君の努力次第だ」と言われたら、がんばるしかありません。
例文5は、そのことのなるがままにしてしまうという意味で使われている例ですね。
例文6は、よく使われる言い方ではないでしょうか。~をしたらすぐにという意味ですね。「準備が整い次第」「終わり次第」「決まり次第」などと使えます。
その1「首尾」
「首尾」は「しゅび」と読みます。「始めと終わり、始めから終わりまで」ということを表しますが、「物事の成り行きや結果」という意味も持っているのです。「事の首尾を説明する」というように使えば、それまで経過してきたなりゆきを説明する意味になり「事の次第を説明する」と置き換えることができるのですよ。
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