
「スパダリ」の対義語は?
「スパダリ」の対義語についても説明します。「ハイスペックな男性」という意味での対義語は「ダメンズ」、対となる役割語としては「スパハニ」です。
その1「ダメンズ」
「ダメなメンズ」の略称で、漫画家倉田真由美の「だめんず・うぉ〜か〜」という作品が発祥と言われています。浪費家や浮気癖・暴力的など文字通り「ダメダメ」なところがある男性に対して使われる語です。主に内面について使われるのが特徴で、身長や容姿についてこの語で形容することは基本的にありません。なお、「カタログスペックは高いが内面に問題がある」ような男性について「スパダリ」と形容することはほぼなく、むしろこちらの語を使うことが多いです。
その2「スパハニ」
「スーパーハニー」の略語で、ハイスペックな「受け」または女性を表します。「スパダリ」と同様にBL同人を発祥としていたものの、次第に界隈の外へと広まっていったという流れも共通です。ただし、「スパハニ」におけるハイスペックさは「スパダリ」と比べると家庭的な側面やオシャレさなどが重視される傾向にあります。元々男性同士の関係に使われている語ながら、現実のジェンダーロールを多少なりとも反映しているのかもしれません。
「スパダリ」の英訳は?

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最後に英訳を見ていきます。英語には直接対応するものが存在しないため、ここではいくつか意味的に近い表現を挙げてみました。「スパダリ」は和製英語であり、「super darling」とは言わないことには注意して下さい。
その1「ideal man」
idealが理想的、manが男性でそのまま「理想の男性」という意味です。「スパダリ」と同じく恋愛関係における理想的な男性像にとしての使い方が主ではありますが、より広く人間としての理想像という意味で使うことも可能なのが違いと言えるでしょう。
その2「eligible bachelor」
eligibleは適格であることや望ましいこと、bachelorは独身男性を意味します。日本語訳としては「結婚相手として格好の独身男性」あたりが適当でしょうか。性格などよりは富や社会的地位に着目して言われることが多いという意味では、日本の「三高」に近いかもしれません。特にイギリスにおいては、名家(王位、爵位)を相続することになる男性を指すことが多いです。