理科生態系生物

5分でわかる「乾性遷移」と「湿性遷移」!現役講師がさくっと解説

よぉ、桜木建二だ。今回は「乾性遷移」「湿性遷移」という二つのキーワードに焦点を当て、学んでいこう。

乾性遷移と湿性遷移は、遷移という自然現象の一種だ。遷移について知っておくことは、生態系についての学習をする際に重要になる。それぞれの遷移の具体的な流れを見ながら、乾性遷移と湿性遷移の違いについても考えていこう。

大学で生物学を学び、現在は講師としても活動しているオノヅカユウに解説してもらうぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ID: ↑パーツ内本文:76文字
yu_onozuka

ライター/小野塚ユウ

生物学を中心に幅広く講義をする理系現役講師。大学時代の長い研究生活で得た知識をもとに日々奮闘中。「楽しくわかりやすい科学の授業」が目標。

ID: ↑パーツ内本文:68文字

1.遷移とは?

今回のテーマは乾性遷移(かんせいせんい)と湿性遷移(しっせいせんい)ですね。これらはいずれも遷移という現象に含まれます。まずは遷移について学んでおきましょう。

ID: ↑パーツ内本文:79文字

image by iStockphoto

遷移(せんい)とは、ある地域の植生(しょくせい)が時間とともに変化していくことを言います。植生とは、その地域にまとまって生育している植物の集団を指す用語です。

このように書くと難しく聞こえますが、決してそんなことはありません。砂利ばかりの空き地に雑草が茂るようになったり、子どものころに見た草原が、何十年か経って雑木林に変わっていたり…そのような変化こそが遷移なのです。

ID: ↑パーツ内本文:193文字
no-img2″>
 <figcaption class=桜木建二

自然の中で、ある場所に生えている植物の種類や量が年を経るごとに変わっていくことは、当たり前のようにも感じる。このような現象に”遷移”という名前を付け、注目することにはどんな意味があるんだ?

ID: ↑パーツ内本文:106文字

高校の生物学(生物基礎)で、この遷移という現象を習います。なぜ遷移や植生に注目するかといえば、「その環境にどんな植物が生えているか」は「その環境にどんな動物が生育できるか」につながってくるからです。

植物が一切生えないような環境では、昆虫も、ミミズのような土壌生物も存在できません。すると、植物や昆虫などを餌とするネズミのような小動物も生息できず、その小動物を食べる大型動物も生存が困難になります。

植生の状態や遷移は、植物だけの問題ではなく、他のあらゆる生物の存在を左右する要因の一つになるのです。

ID: ↑パーツ内本文:252文字
no-img2″>
 <figcaption class=桜木建二

植生や遷移の状態を知ることは、その環境の生態系を知る上での第一歩となるわけか。

ID: ↑パーツ内本文:39文字
次のページを読む
1 2 3 4
Share:
yu_onozuka