「正念場」の使い方・例文
「正念」という言葉が仏教から来ていると知って、驚いた方も多いのではないのでしょうか?私たちが何気なく使っている言葉には、面白い由来を持っていることもあります。普段から言葉の意味を調べるときに、語源も一緒に見ておくと、意味を忘れづらくなるのでおすすめですよ。
それでは、実際に「正念場」を用いた例文を見ながら、使い方を確認しましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.「半年かけて準備した大きなプロジェクトが、ついに正念場を迎える」
2.「明日から共通テストが始まる。まさに人生の正念場だ」
それぞれの例文をチェックしましょう。
【1.「半年かけて準備した大きなプロジェクトが、ついに正念場を迎える」】
この例文のように「正念場」は「正念場を迎える」という表現でよく使われます。「失敗できない、大事な局面である」という意味です。また良い方向に転ぶか、悪い方向に転ぶか、今後の結果に繋がる局面を表します。そのため「正念場を迎える」は、ポジティブ・ネガティブのどちらのニュアンスも表すことが可能です。
【2.「明日から共通テストが始まる。まさに人生の正念場だ」】
「人生の正念場」もよく使われる表現です。自分の人生を左右する場面を表すときに使われます。何かを決心したり、覚悟を表現する場面でも用いるフレーズです。
「正念場」の類義語は?
それでは次に「正念場」の類義語を見ていきましょう。「正念場」の類義語には「山場」「瀬戸際」「大一番」などがあります。それぞれの意味を見ていきましょう。
類義語その1「山場」
「山場(やまば)」とはものごとの絶頂。クライマックス。また最も重要な場面という意味です。
切迫した苦しい状況だけでなく、盛り上がった場面を表すときにも使えます。「山場に差し掛かる」や「山場を乗り切る」という言い回しで使われることが多いです。
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