

端的に言えばお門違いの意味は「見当違い」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
国文学専攻の大学を卒業し、日本語教師の資格を持つasukaを呼んだ。一緒に「お門違い」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。
ライター/asuka
国文学専攻の大学を卒業。日本文学や日本語学を学ぶうちに、言葉が持つ意味の奥深さに魅了され、在学中に日本語教師の養成講座を修了する。これまで学んだこと、経験を活かし丁寧に解説していく。
「お門違い」の意味や語源・使い方まとめ

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皆さんは「お門違い」という言葉を知っていますか。「お門違い」と書いて「おかどちがい」と読みます。日常生活を送る上でなかなか聞き馴染みのない言葉かもしれませんね。しかし「お門違い」はビジネスシーンや日常生活でも使える言葉なので、この機会にぜひ覚えましょう。この記事では「お門違い」という言葉について解説していきますので、一緒に確認しましょう。
「お門違い」の意味は?
それでは早速「お門違い」という言葉の意味について見ていきましょう。辞書を使用して「お門違い」という言葉の意味を調べると下記のような表記がありました。
1.訪問すべき家をまちがえること。
2.目当てをまちがえること。見当ちがい。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「お門違い」
上記のように「お門違い」という言葉には二つの意味があります。上記の意味をもう少し細かく見ていきましょう。上記2の意味にある「見当ちがい」とは「けんとうちがい」と読みます。意味は「推測や判断を間違える」ことです。例えば学校のテストで「いろ」を漢字にしなさいという問題が出たとします。その答えに「りんご」と答えたら、まさに見当違いな回答と言えますね。どうでしょう?イメージがつきましたか?「お門違い」という言葉を理解する上で「見当違い」という言葉がキーワードとなりますので、この機会に「見当違い」も覚えましょう!
「お門違い」の語源は?

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続いて「お門違い」の語源について説明します。
「お門違い」はもともと「家を間違える」という意味でした。「家を間違える」とは訪問する家を間違えるとうことです。一丁目の鈴木さんの家に用事があったって訪問したのに、二丁目の鈴木さんの家を訪問してしまったという具合ですね。訪ねるべき相手の家を間違えて、全く知らない人の家の門を入ったことから「お門違い」と言ったといいます。そこから意味が派生し「見当違い」という意味で「お門違い」という言葉が使われるようになりました。
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