「ご利益」の使い方・例文
「ご利益」の使い方について例文を挙げて解説していきます。この言葉は、たとえば以下のように用いられますよ。
1.お稲荷様へお菓子をお供えして一心にその御利益を念じている子供の姿を見かけた。
2.奇跡が起こった。神様もしくは仏様のご利益があったのではないかと驚いている。
3.神社のお賽銭箱周辺のゴミ拾いをしても物質的には何のご利益もないのだが、気持ちが軽くなる。
「ご利益」は丁寧語のうちの美化語です。丁寧語というのは物の言い方を丁寧にしたもの。「よいお天気ですね」や「お茶が入りましたよ」の「です」「ます」の部分は、相手に直接敬意を表すのに用いられたものであり丁寧語を意味します。そして美化語というのは「天気」や「茶」を上品に美しく言うのに用いられた事物についての表現。覚えておきましょう。
その1「お返し」
「お返し」は「おかえし」と読みます。人から恩恵をこうむったとき、それに対する返礼として恩恵を与えるという意味。特に物をもらった場合に返礼の贈り物をすることもありますよ。また、返礼する先を高めて返礼を行う者を相対的に低める謙譲表現としての用法が普通で「お返しする」の形でも用います。「ご利益」との違いは、「お返し」は恩恵ではなく被害を被って仕返しをする場合にも使われる言葉だという点です。
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