
「あしらう」の使い方・例文
「あしらう」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.会社の同僚は社長のわがままを上手にあしらっている。
2.上司は新入社員の鼻であしらうような対応を注意した。
3.子供の学芸会の衣装に金色の装飾をあしらった。
例文1は単に社長を軽んじているとも取れますが、前後の文脈によっては「巧みに対応している」とも捉えることができます。あしらうを単純に「応対する」という意味で用いた場合、称賛する言葉としても用いることができるのです。この言葉をかけられた同僚は、決して嫌な気分にはならないでしょう。
例文2は一般的なイメージにある通り「相手を軽んじた扱いをする」の意味で使われています。日常的な場面で「あしらう」と言った場合、ネガティブな意味を感じ取る人が多いので使用には注意が必要です。
例文3はメインとなる衣装にサブの装飾を「うまく取り合わせ」ています。何かを添えることでより良くしたい時に使われる言葉なので、完全に混ぜ合わせたり、メインと同じようなものを並べるだけでは「あしらう」ことにはなりません。
その1「いなす」
「いなす」には「簡単にあしらう」や「言葉巧みにかわす」といった意味があります。「あしらう」は一般的な応対で広く使えるのに対し、「いなす」は主に自らに対する攻撃的・敵対的な言動への対応で使われることが多いです。
また敵の攻撃をいなす姿はかっこいいことからもわかる通り、「いなす」にはポジティブな意味合いの方が強く表れています。一方で「適当にいなす」などの書き方で、ネガティブな意味合いを表現することも可能です。
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