「やかましい」の語源は?
「やかましい」の語源には諸説あります。
はじめに「やかましい」は漢字表記では「喧しい」になるということを把握しておきましょう。
1つ目は古語の「アナカマシ(噫喧)」から変化したという説です。「噫」には物事に感じ入ったり、驚いた様を表しており、「喧」は「やかましい(喧しい)」という意味を表しており、この2つの漢字を組み合わせた「アナカマシ(噫喧)」から変化したのではないかと考えられています。
2つ目は「イヤカマシキ(弥彌)」を簡約したとする説です。「弥」にはますますという意味があり、「彌」は「喧」と同じように「やかましい」という意味を表しており、この2つの漢字を組み合わせた「イヤカマシキ(弥彌)」を簡約した言葉であると考えられています。
他にもいくつかの説がありますが、はっきりとしたことはわかっていません。
1.この辺り一帯は夕方はカラスの鳴き声がやかましい。
2.新発売の商品に世間がやかましい。
3.職場の先輩は仕事の進め方にやかましい。
4.校長先生は規則にやかましいことで有名だ。
5.祖父は料理の味付けにやかましい。
1の例文では「声や物音などが騒がしい」という意味で使用されています。カラスの鳴き声がうるさく不快に感じているんですね。
2の例文では「いろいろの人が話題にして騒がしい」という意味で使用されています。多くの人が1つの話題で騒然としている様子を表しているんですね。
3の例文では「こまごまとしていて、めんどうくさい」という意味で使用されています。仕事の進め方が細かすぎると煩わしく感じることがありますね。
4の例文では「きびしい」という意味で使用されています。3の例文での意味に近く、規則に厳しく細かく指摘されるという様子を表していますね。
5の例文では「好みなどが気むずかしい」という意味で使用されています。好き嫌いや好みにうるさいことが煩わしく感じるられる様子が表れていますね。
「やかましい」の類義語は?違いは?
次に「やかましい」の類義語にはどんなものがあるか、「やかましい」との違いはあるか確認してみましょう。
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