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「細胞骨格」を5分で学ぶ!細胞を支える代表的な3種類の細胞骨格を現役講師がわかりやすく解説します

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たとえば、サブユニットとしてケラチンというタンパク質を利用している中間径フィラメントは上皮細胞で多くみられます。特別な硬質ケラチンによって構成される中間径フィラメントが細胞内に満たされた上皮細胞は、死ぬと硬化するのです。これが私たちのになります。

ケラチンは”角質”ともいいますね。上皮細胞の中には角質化しないものもありますが、そのような細胞でもケラチンは構造の維持に重要な役割を果たしているんです。

そのほかの中間径フィラメントもいくつか見ていきましょう。

ビメンチンというタンパク質からなる中間径フィラメントは、全身の色々な細胞で見られます。細胞の構造を保つのにかかわっていると考えられていますが、その機能は完全には解明されていないようです。

ニューロフィラメントは、神経細胞にみられる中間径フィラメント。細胞体だけでなく、軸索や樹状突起にも分布し、神経細胞の構造維持に重要な役割を果たしているといわれています。

Complete neuron cell diagram en.svg
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ラミンによってできた中間径フィラメントは、細胞の核膜を裏打ちするように存在する繊維です。膜タンパク質とともに核の構造を維持したり、核に開く孔(核孔)の位置を調整する役割を果たしています。また、核分裂の際には核の分解・再構成にも関与しているんです。

3.微小管

最後にご紹介するのは微小管(びしょうかん)。3種類の繊維の中では最も太く、直径は25ナノメートルほどです。ただ、内部は中空になっているので、”紐状の繊維”というより”管(チューブ)”のほうがイメージが近いですね。

微小管を構成するサブユニットは、αチューブリン、βチューブリンの2種類のタンパク質です。αチューブリンとβチューブリンが結合し、さらに繊維状になったものはプロトフィラメントとよばれます。このプロトフィラメントが十数本あつまり、管状になったものが微小管です。

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