
「ご容赦ください」の使い方・例文
相手に許しを乞うような場面で使われる「ご容赦ください」という表現。実際にはどんな使われ方をするのでしょうか。
以下の例文を見ながら、「ご容赦ください」の使い方を理解していきましょう。
1.ご報告が遅くなってしまい申し訳ございません。何卒ご容赦ください。
2.何かと至らぬ点があるかと存じますが、どうかご容赦ください。
3.数には限りがございます。予めご容赦ください。
例文1は、報告が遅くなってしまったことを許してほしい、という意味になります。先ほど、ご容赦くださいだけだと謝罪の意思が伝わりにくいと説明しましたが、「申し訳ございません」など謝罪の言葉とともに使うことで誤解を避けることができますよ。
例文2、3はこれから起こりうる過失などに対して、事前にお断りしておきたいというときの使い方です。予め懸念している内容を伝えてお詫びすることで、何か不手際があったときに相手の心証が悪くなることを防ぐ効果があります。
例文3のように、「予め」を入れると、前もってお詫びするというニュアンスがさらに強まりますね。

「ご容赦ください」は許しを乞うような場面で使われることが多いことがわかった。確かにどちらかと言うと、保険として何かが起こる前に断りを入れておくようなときに使うイメージがあるな。他にも似たような場面で使う言葉があるので、しっかり違いを理解するんだ。
次は、ご容赦くださいの類義語や対義語、英訳について見ていくとするか。
その1「お許しください」
「お許しください」は、ご容赦くださいと同様、相手に謝罪の気持ちを伝えて許しを乞う場面で使われます。ただし、文字通りご容赦ください以上に「許してほしい」というニュアンスが強くなるため、使う時は注意しましょう。目上の人やビジネスの取引先などに対しては使わない方が無難な表現です。
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